景教は、キリスト教がヨーロッパからではなく、ペルシアや中央アジアを通って中国に伝わったものだという。キリスト教というと、宣教師が船に乗って日本へ来たイメージが強かったので、シルクロードを通って唐の時代の中国にまで広がっていたことに驚いた。
中国では、キリスト教の教えをそのまま外国の言葉で伝えるのではなく、「経」や「寺」といった仏教に似た言葉を使って説明していたらしい。キリスト教の神や救世主の考えを、中国の人々に分かりやすい形に訳していたのだと思う。景教が日本に正式に伝わったという確かな証拠はないが、遣唐使として中国へ渡った日本人が、景教の寺院や信者を見聞きしていた可能性はある。昔の日本は仏教だけを一方的に受け入れていたのではなく、シルクロードを通じてさまざまな宗教や思想に触れていたのかもしれない。
景教を知って、キリスト教の歴史はヨーロッパだけのものではなく、アジアの歴史とも深くつながっているのだと感じた。私たちが教科書で習う日本のキリスト教史は「1549年、フランシスコ・ザビエル(大航海時代)」からスタートしがちである
実はその遥か数百年も前に、ユーラシア大陸を陸路で東進し、アジアの文化とフュージョンしていたキリスト教の潮流があったという事実を知って驚いた


コメント