姫路城を歩いていたら、「お菊井戸」という文字が目に入った。
お菊井戸。
……お菊?
一枚、二枚、三枚……と皿を数えて、九枚まで数えたところで、「一枚足りない……」となる、あのお菊?
姫路城に、お菊井戸あるやんけ。
知らなかった。
皿屋敷といえば、なんとなく江戸の怪談だと思っていた。実際、「番町皿屋敷」は江戸が舞台である。
ところが姫路には「播州皿屋敷」という話があるらしい
姫路城のお菊は、城内で起きた陰謀を知ったために責められ、家宝の皿を一枚なくしたという濡れ衣まで着せられ、最後には井戸へ投げ込まれたという。そして夜になると井戸の底から、皿を数える声が聞こえてくる。
その井戸と伝えられているのが、姫路城の「お菊井戸」らしい。


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