- 具体化 = 具体にすること
- 具体的 = 具体であること
これはかなり近い。
でも
- 抽象化 = 本質を抜いて上にまとめること
- 抽象的 = 具体が少なくて分かりにくい感じ
1. 具体は、そのまま分かりやすさにつながる
- 具体化すると
- 結果として具体的になる
この2つは自然にほぼ一致する。
たとえば
「配慮が必要です」→「待合で名前を大声で呼ばない」
これは具体化であり、具体的でもある。
ズレが少ない。
2. 抽象は、2段階ある
でも「抽象」は実は二つの面がある。
一つは、知的に本質を取り出す操作。
これが 抽象化。
もう一つは、細部が省かれた結果として具体性が薄い状態。
これが 抽象的。
本来はつながってるけど、日常語では後者が強く出る。
つまり「抽象的」は、受け手が困る側の意味に寄ってしまった。
3. 抽象化は成功例、抽象的は失敗例っぽく聞こえる
ここが一番大きい。
- 抽象化
→ うまく整理して本質を抜いた感じ - 抽象的
→ 具体が足りなくて伝わらん感じ
つまり日常語では、
抽象化 = 抽象のうまくいった側
抽象的 = 抽象の行きすぎた側
4. 具体にはこのズレが起きにくい
具体は、細部を足すほど伝わりやすいから、
- 具体化した結果
- 具体的になる
で、ほぼ一直線。
でも抽象は、
- うまくやれば本質が見える
- やりすぎると何の話か分からん
という両義性がある。
だから 抽象化 と 抽象的 が離れて見える。
例でいうと
「犬、猫、うさぎ」を「動物」とまとめる。
これは抽象化。全然おかしくない。
でも「動物を大切にしよう」だけ言われると、
何をすればいいか分かりにくい。これは抽象的。
つまり同じ「抽象」でも、
- まとめる行為として見ると有能
- 表現の結果として見ると物足りない
一番短く言うと
具体は、操作と結果がほぼ一致する。
抽象は、操作は賢いけど、結果はぼんやり見えることがある。
だから
- 具体化 ≒ 具体的
- 抽象化 ≠ 抽象的 に感じる。


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