アナフィラキシーの治療では、アドレナリンを早く使うことが大切である。
そのため、エピペンの使い方を保護者や学校の先生に練習してもらうことがある。
練習用トレーナーを使えば、多くの人は問題なく操作できる。
キャップを外して、太ももに当てて、押す。
手順だけを見れば、それほど難しいものではない。
ただ、
緊急の場面で人に針を刺せるか?
実際の場面は練習とは違う。
子どもが苦しそうにしている。
泣いている。
息がしにくそうにしている。
周囲も慌てている。
その中で、自分の手で子どもの太ももに針を刺す。
練習ではできていたのに、本番では怖くてできなかった。
そういう話を聞くことがある。
これは、使い方を理解していなかったからではないと思う。
「間違っていたらどうしよう」
「本当に今、打っていいのだろうか」
「痛い思いをさせてしまうのではないか」
そんな迷いが、一瞬で頭の中に押し寄せる。
医療者から見れば、アナフィラキシーが疑われれば早く使うべき薬である。
怪しかったら打つ、というのは慣れてるのもあるだろう
しかし、普段注射をしない人にとって、子どもに針を刺すという行為の心理的なハードルは高い。
そこで、鼻から投与するアドレナリン製剤「ネフィー」には、大きな有用性があるのではないかと思う。
鼻に入れて噴霧するだけであれば、注射よりも実際に使いやすい。
噴霧するとの針を刺すのでは抵抗感が違うと思われる
もちろん、点鼻薬だから軽い薬というわけではない。
中身は救命のためのアドレナリンであり、使用後には救急要請や医療機関の受診が必要である。
それでも、ネフィーには、「理論上使える薬」ではなく、「本番で本当に使ってもらえる薬」になり得る強みがある。
薬の効果を考えるとき、体内に入った後の作用ばかりに目が向きやすい。
しかし救急の場面では、その薬が実際に使われるかどうかも同じくらい重要である。
練習でできることと、本番でできることは違う。
ネフィーの有用性は、単にアドレナリンを鼻から投与できることだけではない。
注射が怖くて使えなかった人が、必要なときに早く使えるようになること。
そこに、ネフィーの最も大きな価値があるのかもしれないし、今後の動向に注目している
日本の販売元:アルフレッサ ファーマとのこと


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