教科書的には、起立性頭痛があって、寝ると改善し、立つと悪化する。
そこに頭部造影MRIでびまん性硬膜造影効果やbrain saggingがあれば疑いやすい。
さらに脊椎MRIやCTミエログラフィーで漏出部位が分かれば、診断に近づく。
ただ、実際の外来ではそんなにきれいに見えない。
若年者では、起立性調節障害や起立性低血圧、POTSとの鑑別がかなり難しい。どれも「立つとしんどい」「頭が痛い」「朝が弱い」「寝ると少しまし」と言うことがある。
本人の訴えも、頭痛が主なのか、ふらつきが主なのか、倦怠感が主なのか、日によって変わることもある。
しかも、脳脊髄液漏出症でも髄液圧が正常なことがあり、頭部MRIが正常でも完全には否定できない。逆に画像所見があっても、それが症状のすべてを説明しているのか判断に迷うこともある。
結局、診断できるかどうかというより、「どの段階で疑うか」が大事なのだと思う。
ODとして見ていたけれど、頭痛が明らかに主症状で、臥位でかなり改善する。
外傷やスポーツ後から始まった。通常のOD治療で全然よくならない。
そういう時には、一度は脳脊髄液漏出症を鑑別に入れる必要がある。
脳脊髄液漏出症は、診断できる病気ではある。
でも、外来で簡単に見抜ける病気ではない。
だからこそ、ODっぽい症例の中に、ほんの少し混じっているかもしれないものとして、頭の片隅に置いておく必要があるのだと感じている


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