イスラム教では豚肉があかん、というのはわりと有名である。
「ハラール」とか「ハラーム」とか、最近は日本でも聞くようになった。
ムスリムの人は豚肉を食べない。ラーメンのスープも豚骨ならあかんし、チャーシューももちろんあかん。
では、ユダヤ教はどうなのか。
実は、ユダヤ教も豚肉はあかん。
最近本で見てびっくりした、ユダヤ人の歴史やったかな、タイトル
ユダヤ教には「カシュルート」という食べ物のルールがある。
いわゆる「コーシャ」というやつである。
ユダヤ教で食べてよい陸上動物には条件がある。
ひづめが割れていること。
反芻すること。
この2つである。
牛、羊、山羊などはこの条件を満たす。
だから食べられる。
ところが豚はどうか。
豚はひづめが割れている。
ここまではいい。
でも、反芻しない。
つまり、片方だけ条件を満たしているけど、もう片方がダメなのである。
だからユダヤ教では豚は食べられない。
なるほど、そういうことか、となる。
なんとなく「豚は不潔だからダメ」みたいなイメージを持っていたけど、実際には宗教的な分類の中でダメとされている。
もちろん歴史的・衛生的な背景を語る説もあるけど、まずは聖書の食物規定として「これは食べてよい」「これは食べてはいけない」と分けられているのである。。
ユダヤ教とイスラム教、けっこう似ている。
どちらも豚肉を避ける。
どちらも血を避ける。
どちらも食肉処理にルールがある。
どちらも唯一神を強く信じる。
どちらも生活全体に戒律が深く入り込んでいる。
ユダヤ教のコーシャ。
イスラム教のハラール。
言葉は違うけど、雰囲気はかなり近い。
一方で、キリスト教は一般的には豚肉を禁止していない。
キリスト教ももともとはユダヤ教から出てきた宗教なのに、食物規定についてはだいぶ離れていった。
ここがまた面白い。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教。
この3つは、よく「アブラハムの宗教」と呼ばれる。
同じ神を信じる系統の宗教で、歴史的にもつながっている。
でも、食べ物のルールで見ると、ユダヤ教とイスラム教の方がかなり近く見える。
豚肉ひとつで、宗教の距離感が少し見えてくる。
ラーメン屋でチャーシューを見ながら、そんなことを考えている


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