最初はPEEPっぽい効果、つまり末梢気道を開いて酸素化をよくする作用がメインだと思っていた。
実際、それは大きく間違っていないと思う。HFNCの主作用は、低レベルの陽圧、鼻咽頭死腔の洗い出し、呼吸仕事量の軽減あたりだろう。
ただ、排痰という観点でも少し意味はあるのではないか?
HFNCは加温加湿されたガスを高流量で流す。乾いた酸素を流すより、気道分泌物が乾きにくい。痰がカピカピにならず、粘液線毛クリアランスが保たれやすい。
そう考えると、HFNCには「痰を出す作用」があるというより、「痰を出しやすい状態を保つ作用」がある、という表現はマッチする
HFNCは吸引や排痰手技のように、直接痰を外へ出す治療ではない。
でも、気道を加湿し、分泌物を硬くしにくくし、呼吸のしんどさを減らすことで、結果的に痰の管理を助けることはある。
特に高齢者や小児など、自分で強く咳をして痰を出す力が弱いことも多いので、この「乾かさない」という効果は案外大事かもしれない。
HFNCの排痰作用は、主作用ではないが、関係はありそうである
「HFNCは直接的な排痰療法ではないが、加温加湿により気道分泌物の乾燥を防ぎ、間接的に排痰を補助しうる」
このくらいの言い方が、いちばんしっくりくる。


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