狂歌は今で言うと何だったのか?

浮世絵や江戸時代の本を見ていると、「狂歌師」という存在がよく出てくる。

最初は、狂歌とは単なる昔の冗談の歌、くらいに思っていた。

しかし調べていくと、狂歌はただのふざけた和歌ではなく、江戸時代の知的な遊びであり、文化サロンの中心にあったものだったようだ。

狂歌は、五・七・五・七・七という和歌の形を使いながら、内容はしゃれ、皮肉、風刺、日常の笑いを詠む。

格式ある和歌の器に、あえて俗っぽい笑いや社会批評を入れるところに面白さがあった。

ユーモアと歴史的知識が必要とされる。

現代で言えば、狂歌はかなり短歌版の大喜利に近いか
あるいは、古典教養を使ったネットミームとも言えるかもしれない。

これは今のSNSで、元ネタを知っている人だけが反応するミーム文化に少し似ている。

そう考えると、Xのような短文SNSが日本人に好まれるのも自然なのかもしれない。

日本にはもともと、和歌、俳句、川柳、狂歌のように、短い言葉の中に余白や皮肉や機転を込める文化があった。

Xもそれに近い。

短い文章の中に、時事ネタ、皮肉、共感、言葉遊び、内輪ネタを詰め込む。
しかも、すべてを説明しすぎない。
分かる人には分かる、という余白がある。

海外の投稿に比べて、漫画を使ったミームが圧倒的に多い気がする

誰かの投稿に、別の誰かが少しずらした言葉で返す。
引用し、もじり、皮肉り、笑いに変える。
狂歌師が現代にいたら、Xはかなり得意だったのではないか。
しかし、短い言葉で世の中を切り取ること、元ネタをもじって笑いに変えること、知っている人同士でニヤリとすることは、今も残っている。

狂歌師匠とは、今で言えば、
短い言葉で時代を切り取る大喜利作家であり、文化系インフルエンサーが近い表現か

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