実際の使い分けとしては、年齢でまず選択肢が決まり、その後は「注射の負担」と「JAKの管理負担」の比較と思われる
年齢別にみると
| 年齢 | デュピルマブ | 経口JAK阻害薬 | 実際の考え方 |
|---|---|---|---|
| 6か月~1歳 | 使用可 | 使用不可 | デュピルマブ一択 |
| 2~11歳 | 使用可 | **オルミエント®**使用可 | 注射か内服かを現実的に比較 |
| 12歳以上・30kg以上 | 使用可 | オルミエント、リンヴォック、サイバインコ等 | 効果の速さ・安全性・本人希望で選択 |
| 成人 | 使用可 | 複数あり | 合併症や血栓・感染リスクも重視 |
デュピルマブはADでは生後6か月以上。
小児用量は体重別で、5~15kgは200mgを4週ごと、15~30kgは300mgを4週ごと、30~60kgは200mgを2週ごと。
オルミエントは2歳以上で、30kg未満は通常2mgを1日1回、30kg以上は通常4mgを1日1回。
2026年には小児向けの内用懸濁液も承認されている。
デュピルマブを選びやすい
- 月1回の注射を家族・本人が許容できる
- 採血を頻回にしたくない
- 感染症リスクをできるだけ上げたくない
- 喘息などの2型炎症疾患もある
- 数年単位で安全に続けることを重視する
2~5歳で毎月押さえつけて注射するのは、現実にはかなり大変と思われる
オルミエントを選びやすい
- 注射への恐怖が非常に強い
- 家族が毎日の内服管理を確実にできる
- かゆみを早く抑えたい
- 採血が可能
- 結核、肝炎、反復感染などの問題がない
つまり、2歳から小学校低学年では、オルミエントを最初から選ぶのは十分ありでは?
実臨床での普及具合はわからない
費用
薬価だけなら、どちらもかなり高額のようである
デュピクセント300mgは、2026年時点で1本およそ5.3万円台。15~30kgの小児なら月1本なので、薬剤費は月約5.3万円。3割負担なら薬剤費だけで約1.6万円になる。
オルミエントも用量によるが、2mgを毎日なら薬価ベースで概ね月数万円台後半~10万円前後になるため、通常の3割負担では安くはない。
ただし、小児ではここが重要で、自治体のこども医療費助成が使えるため、家族の実際の窓口負担は薬価差ほど変わらないことが多い。
一方、成人になって医療費助成が切れると、デュピルマブもJAKも自己負担が急に問題になる。高額療養費を使っても、年単位では相応の負担になる。と思われる


コメント