今日の学び:シロスタゾールは誤嚥予防にも使われる理由

今日は「シロスタゾール(プレタール)がなぜ誤嚥に効くのか」を勉強した。

最初は抗血小板作用のおかげかと思っていたが、本当のポイントは嚥下反射と咳反射を改善することだった。

シロスタゾールはPDE3を阻害して細胞内のcAMPを増加させ、その結果、サブスタンスPという神経伝達物質の放出が増える。

サブスタンスPは嚥下反射や咳反射に重要な役割を果たしており、高齢者や脳梗塞後では減少していることが多い。

サブスタンスPが増えることで咽頭・喉頭の感覚が改善し、不顕性誤嚥(むせない誤嚥)が減少する。

その結果、誤嚥性肺炎の予防につながると考えられている。

同じようにACE阻害薬もサブスタンスPの分解を抑えるため、誤嚥性肺炎を減らす可能性があることも理解した。

一方で、誤嚥予防を目的としてシロスタゾールを全例に処方するわけではない。 

エビデンスは主に脳血管障害患者を対象とした研究が中心であり、出血リスクや他の適応も考慮したうえで、患者ごとに適応を判断する必要がある。

「シロスタゾール=抗血小板薬」だけではなく、「サブスタンスPを介して嚥下・咳反射を改善する薬」という視点を持つ。ただし、機序を知ることと、実際の処方適応は別問題である。

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