前の記事で、ポケモンカードの抽選に応募するために、店によってはメルマガ登録が必要になることを書いた。
それを書いていて、ふと思った。
これ、かなりよくできた仕組みではないだろうか。
普通に「メルマガに登録してください」と言われても、
絶対せえへん
広告メールが増えるだけだし、毎週セール情報が届いても、おそらくほとんど読まない。
ところが、
「ポケモンカードの抽選に参加するにはメルマガ登録が必要です」
と言われると、
あっさり登録してしまう。
目的はあくまでポケモンカードである。
店の情報が欲しいわけでも、セール情報が欲しいわけでもない。
それでも抽選に参加するため、自分からメールアドレスを登録する。
すると、その後は定期的に店の名前を見ることになる。
最初はポケモンカードの抽選でしか使わなかった店なのに、
「今日はポイント○倍」
「会員限定セール」
「今週のおすすめ商品」
と、何度も名前を見る。
心理学には「単純接触効果」というものがあって、人は繰り返し接するものに対して親近感を持ちやすいという。
いわゆる「刷り込み」とは少し違うけれど、感覚としては少し似ている。
何度も店の名前を見ているうちに、
「知らない店」
だったものが、
「なんとなく知っている店」
に変わっていく。
しかも面白いのは、広告を一方的に送りつけられたわけではないことである。
こちらが自分から登録している。
「ポケモンカードの抽選に応募したい」という強い動機を入口にして、企業側は長期間こちらと接点を持つことができる。
そう考えると、抽選販売というのは単に人気商品を公平に販売するための仕組みだけではないのかもしれない。
ポケモンカードを一箱売る。
そのために一人の人間が会員登録をして、アプリを入れて、メルマガを購読する。
そして抽選に外れたあとも、その店との関係だけは残る。
ポケモンカードを買いたくて抽選に応募しただけなのに、気づけばその店の広告が毎週届く。
これは単なる応募条件なのか。
それとも、かなり巧妙なマーケティングなのか・・・


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