自分も含め日本人は、良くも悪くも宗教にあまり敏感ではないと思う
もちろん神社に初詣に行き、お寺で法事をし、クリスマスも楽しむ。
生活の中に宗教的な行事はある。しかし、それを「自分の信仰」や「国家の根幹」として強く意識することは少ない。
だから日本人が外国を見るとき、宗教が政治や国家観に深く関わっているという感覚を、つい見落としやすい。自分も詳しくないので、世界の宗教について学習中である
ロシアもその一つだと思う。
ロシアは、どうしても
ロシア=ソ連=社会主義=共産主義
というイメージが強い
冷戦、赤い国、共産党、一党独裁、無神論国家。
学校で習うロシアも、多くの場合は「ソ連」の印象と結びついているのではないか?
そのため、ロシアを見るときに、つい「共産主義の名残が強い国」として理解してしまう。
しかし、それだけでは現代ロシアは見えにくいと感じる
ロシアは、ソ連である前に、長い歴史を持つロシア正教の国である。
西ヨーロッパのカトリックやプロテスタントとは違い、ロシアは東方正教会の大国である。
ロシア帝国の時代には、皇帝、国家、正教が強く結びついていた。
東方正教会は学校で習うが、馴染みがない
宗教は単なる個人の信仰ではなく、ロシア人にとって民族、歴史、国家の中心にあるものだった。
もちろん、20世紀のソ連は宗教を否定した。
共産主義国家として、宗教は古いもの、国家が管理すべきものとされた。
でも現代ロシアは、単なる旧社会主義国家ではないし
むしろ、
ソ連的な国家統制
ロシア帝国的な大国意識
ロシア正教的な文明観
反西欧リベラリズム
が混ざっているように見える。
実際、プーチン大統領自身もロシア正教の重要な行事に公然と参加している。これは単なる個人の信仰というより、国家の指導者が「ロシアは正教を中心とする歴史と文明を持つ国である」と示す政治的なメッセージにも見える。
日本人は宗教を国家の中心に置いて考えることに慣れていない。
しかし、ロシアを理解するには、社会主義だけでなく、ロシア正教を見なければならないと思っている
国家としては、ソ連の国家統制を残した、正教系の保守ナショナリズム国家
と考えた方が分かりやすいか?左か右で言うと、右?
かつて神を否定し、世界中に「無神論の革命」を輸出しようとしていた世界最大の左派国家が、今や「神と伝統の守護者」を自任する世界最大級の宗教保守国家になっているのだから、すごい大反転やなと思っている。


コメント