いい高タンパクの食材を探して:ちくわ編
最近、またスーパーで成分表を見るようになった。
タンパク質が何グラム入っているか、脂質はどのくらいか、糖質は多いのか少ないのか。商品を手に取っては裏返し、しばらく眺める。そんな自分がいる。
思えば、ここまで成分表を熱心に見ていたのは、糖質制限にハマっていた頃以来かもしれない。
あの頃はとにかく糖質の数字ばかり追いかけていたが、今は少し違う。糖質を避けるというより、何をちゃんと摂るか、特にタンパク質をどう確保するかを気にするようになった。
極論、一日3回、SAVASのプロテインジュースを飲めば、タンパク質補給という目的だけならかなり達成できる。
実際、ああいう製品はよくできているし、手軽で合理的だ。数字だけ見れば優等生である。
ただ、それだけではやはり少し味気ない。
レパートリーがあるほうが食の楽しみもあるし、続けていて面白い。だから今も、食材探しの旅を続けている。
条件はなかなかわがままだ。
簡便であること。調理は不要。あっても電子レンジでチンくらい。そして高タンパクであること。
そんな都合のよいものを探して、今日も近所のスーパーをうろうろしていた。
そこでふと手が伸びたのが、ちくわだった。
ちくわは、そもそも何か。
言うまでもなく、魚のすり身を原料にした練り製品である。白身魚などをすりつぶして塩を加えて練り、棒に巻きつけて焼いたり蒸したりして作る。真ん中に穴が空いているのは、その製法の名残だ。
つまり、ちくわはもともと魚由来のタンパク質を、食べやすく加工した食品ということになる。
肉や卵のように“いかにもタンパク源”という顔はしていないが、成分表を見れば、ちゃんとその片鱗はある。
では、ちくわのタンパク量は実際どれくらいか。
これは製品差がかなりあるが、だいたい100gあたり10〜13g前後のタンパク質が入っていることが多い。
1本あたりで見ればそこまで大量ではないが、数本食べればそれなりになる。しかも脂質は比較的低めで、商品によっては糖質もそこまで高くない。もちろん練り製品なので、でんぷんや砂糖が加えられていることはあるし、塩分も少なくはない。それでも、**「調理不要でそのまま食べられる魚由来のタンパク源」**と考えると、案外悪くない。
医師っぽく言えば、食品は単独で「良い」「悪い」と決めるより、食事全体の中でどう使うかが大事なのだと思う。
ちくわは主役というより、むしろ脇役である。だが、忙しい日々の中では、その脇役が頼りになる。おにぎりだけではタンパク質が足りないとき、サラダだけでは心もとないとき、汁物に何か足したいとき、冷蔵庫から取り出してすぐ食べられるのはありがたい。
もちろん、ちくわだけで栄養管理が完結するわけではない。
野菜もいるし、豆腐も卵も肉も魚も必要だろう。けれど、毎食そんなに完璧にはできない。だからこそ、ちょっと足りないところを埋めてくれる食品が大事になる。
そう考えると、ちくわはなかなか立派である。
派手さはないし、健康食品売り場の主役でもない。だが、成分表を見ながら「これは思ったより使えるな」と思わせるだけの実力がある。
そう、ちくわに手が伸びたのである。


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