パスエルギー現象(pathergy phenomenon)とは、採血・点滴・IVカニューレ・針刺しなどのごく軽微な刺激をきっかけに、異常に強い炎症反応が起こり、発赤・膿疱・潰瘍などが出現する現象を指す。
名前に「ergy」が付くためアレルギーのように見えるが、実際にはIgEを介した一般的なアレルギー反応ではない。
病態の中心は、好中球の過剰な活性化による自己炎症性反応であり、「好中球性皮膚症」の特徴的所見として知られている。
機序的に、見た目的に一見アレルギー反応と思ってしまうな
代表的な疾患としては、
- ベーチェット病
- 壊疽性膿皮症
- Sweet病
などがある。
特に重要なのは、「点滴部位に新たな潰瘍が出現した」という所見である。これは単なる感染では説明できないことがあり、パスエルギー現象を伴う好中球性皮膚症を強く示唆する。こうした病態では、外科的処置やデブリードマンによって逆に悪化する場合もあるため注意が必要である。
つまりパスエルギー現象とは、
「刺しただけなのに、過剰な炎症で潰瘍化してしまう現象」
であり、アレルギーというより「好中球の暴走による自己炎症反応」と理解すると分かりやすい。


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