骨粗鬆症の治療には、内服薬と皮下注射がある。以前は内服薬が中心という印象だったが、現在は骨折リスクに応じて注射薬も重要な選択肢となっている。
1.主な治療薬の比較
| 薬剤 | 投与方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| アレンドロン酸 | 週1回内服など | 第一選択となることが多い |
| リセドロン酸 | 週1回内服など | 第一選択となることが多い |
| ミノドロン酸 | 4週1回内服など | 日本で使用されるBP製剤 |
| デノスマブ(プラリア) | 6か月に1回皮下注 | 強力な骨吸収抑制作用 |
| ロモソズマブ(イベニティ) | 月1回皮下注、12か月 | 骨形成促進と骨吸収抑制の両作用 |
| テリパラチド | 毎日または週単位の皮下注 | 骨形成促進作用 |
2.内服薬と皮下注射の違い
内服薬
ビスホスホネート(BP)製剤が代表的で、骨吸収を抑制する。
一般的な骨粗鬆症では第一選択となることが多い。
ビスホスホネート(BP)のイメージしかなった・・・
ただし、起床時の空腹時服用や服用後の姿勢保持など、服薬方法に注意が必要である。
また、腎機能や食道疾患によって使用できない場合がある。
皮下注射
デノスマブは6か月に1回の投与であり、頻回の内服が難しい患者にも適している。ただし、低カルシウム血症への注意が必要で、中止後には椎体骨折リスクが上昇するため、他の骨吸収抑制薬への切り替えなどを計画する必要がある。
ロモソズマブやテリパラチドは骨形成を促進する薬剤であり、特に骨折リスクが非常に高い患者で検討される。ロモソズマブでは心血管リスクにも注意する。
内服のアドヒアランスを考えると皮下注もありありやなと感じる
3.治療薬の選び方
- 一般的な骨粗鬆症:内服BP製剤を中心に検討する。
- 内服困難・アドヒアランス不良:注射薬も選択肢となる。
- 椎体骨折の既往や極めて高い骨折リスク:骨形成促進薬を先行する治療も考慮する。
いずれも骨折歴、骨密度、年齢、腎機能、血清Ca値などを総合して判断する。
4.まとめ
一般的な骨粗鬆症では内服BP製剤が治療の基本となる一方、骨折リスクが高い症例では注射薬の重要性が増している。
日常診療では、内服BP製剤とデノスマブの特徴を理解し、骨折リスクが非常に高い患者では骨形成促進薬も含めた治療戦略を考えることが重要である。


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