ねぎ、好きなんですよね。
ねぎといえば首に巻くと風邪に効くという伝説があります。笑
果たして効果があるのか?
結局、食べないと意味がないという論調が多いです。
本当にそうなのか?
正直わからないので、ねぎの可能性を勝手に考察してみました。
なんで首に巻くのかわかりません。でもそこが良いです。
首に巻くぐらいなら食べろよっていうツッコミもあると思いますが、体調悪い時は食欲もなくなります。
しんどい、食べれない、どうしていいかわからん。
そうだ、ネギをまこう、の最終形態だったのかもしれません。
ちなみに、ねぎ自体にはアリシンという物質が含まれています。
抗菌作用などを有していますので、めちゃくちゃ外しているわけではありません。
ねぎではありませんが、同じ仲間のニンニクにもこのアリシンは含まれています。
アリシンの抗菌作用は1940年代頃に報告されたそうですが、ニンニクなんて古代エジプトの時代から食されており歴史はありそうです。
ねぎの栄養素 アリシンとは?
アリシンとは、
イオウ化合物の一種で、にんにくやねぎに多く含まれています。
アリシンは、食品を切ったり潰したりすることで、酵素アリナーゼの作用によってアリインという物質が分解されることで生成されます。
調べると、抗菌作用や、抗ウイルス作用、抗真菌作用、抗寄生虫の作用もある様子です。
抗菌作用としては、
サルモネラ、ブドウ球菌、連鎖球菌、クレブシエラ、プロテウス、バチルス、およびクロストリジウムの種を含むグラム陰性菌およびグラム陽性菌に対して幅広い抗菌活性を示すことが示されています。
参考文献
Antibacterial activity of garlic (Allium sativum) againts Gram-positive bacteria isolated from tiger shrimp (Penaeus monodon
In vitro antibacterial effect analysis of stabilized PEGylated allicin-containing extract from Allium sativum in conjugation with other antibiotics
アリシンが主な有効成分であるニンニク抽出物は、抗ウイルス活性を有することが示されています。
ねぎそのものではないですが、主成分がアリシンなので、ほぼ同じだと考えると、ウイルスにも効果があります。
ヒトサイトメガロウイルス、インフルエンザB、単純ヘルペスウイルス1型、単純ヘルペスウイルス2型、パラインフルエンザウイルス3型、ワクシニアウイルス、水疱性口内炎ウイルス、およびヒトライノウイルス2型があります。
Antimicrobial properties of allicin from garlic
アリシンはねぎ以外にもニンニクや、玉ねぎとかにも含まれてます。
刺身に玉ねぎがついていると思いますが、抗菌作用を期待しています。
抗菌薬あるからええやんと言いたいところですが、少しおいといて。
時代背景を考えてみましょう。
そもそも抗菌薬が発見されたのいつか知ってますか?
1929年です、中世とか江戸とかじゃないよ。
菌とかウイルスに関する知識も今よりも乏しいです。
そもそもウイルスなのか菌なのかもわからない時代です、衛生観念も今よりも違います。
抗生物質なんてない世界で、ねぎは体に良さそうだと気づき、さらに首にまいてみる発想は純粋にすごいと思うけどね。
しかも完全に外してないし。
アリシンはねぎを切ったり潰したりしないと生成されない可能性もありますが、
ねぎにはアリシンが含まれているので、食べなくても呼吸で肺から吸収している場可能性もあり、また皮膚から経皮吸収している場合は効果あるのかもと思ってしまいます。
だって、気管支喘息の吸入薬ありますし。
実際に吸入する抗菌薬もあります。
インフルエンザもイナビルって吸入薬あるやん。
みんな大好きな湿布薬なんて、経皮的な鎮痛薬だし。
過去は今と全然違いますから、手洗いに関しても、殺菌とかに効果あるよって言われたらわかるけど。
手を洗うべきだって主張されたのは1800年代よ。
産褥熱に対してゼンメルワイスが手指衛生の概念を確立してからですから。
それもまた日が浅い。
もしかすると、抗菌薬のない時代にできうる、吸入+経皮での効果を期待した治療だったかもしれません。笑
今は絵的にもシュールですが、過去はガチだったかもしれません。
アリシンの抗腫瘍効果や抗炎症作用
アリシンには抗腫瘍効果もあるそうです。これはにんにくにおける論文ですが、
食道がん、肝臓がん、膵臓がん、胆道がんの疫学研究では、にんにくの抗がん効果が一貫して確認されています。 in vitro 研究では、アリシンとその二次代謝産物が、腫瘍細胞の増殖を阻害し、アポトーシスを誘導し、腫瘍の浸潤と転移を制御に関与しています。
引用 Allicin in Digestive System Cancer: From Biological Effects to Clinical Treatment
抗炎症作用もあるそうです。
心理療法に関しては、アリシンは神経炎症と NLRP3 インフラマソームを阻害することで海馬ニューロンのアポトーシスを減少させ、それによって慢性的な社会的失敗ストレスによって引き起こされるうつ病のような行動を緩和することができます。
Allicin Attenuated Chronic Social Defeat Stress Induced Depressive-like Behaviors through Suppression of NLRP3 Inflammasome.
食べ過ぎは注意。
低用量のニンニクは安全であることが示されていますが、治療用量は軽度の胃腸障害を引き起こす可能性があり、高用量は肝臓の損傷を引き起こすことが報告されています.
Garlic and Onion Sensitization Among Saudi Patients Screened for Food Allergy
まとめ
ねぎに含まれるアリシンは健康には良さそうです。
抗菌効果や抗腫瘍効果がありました。
もしかすると、首に巻いても効果があるのかもしれません。
アリシンの経皮吸収、吸入薬なんてできて効果があったら面白いですね。
民間伝承だから、古いからと拒否するのではなくて、深掘りしていくのは非常に有用と思います。
こういうところから新しい治療が生まれる可能性はあるんじゃないかなと思う今日この頃です。
温故知新的なものでしょうか。
でも、ねぎ臭いから首には巻かないけどね。
結論、ねぎは健康に良いよ。
ということで以上参考になれば幸いです。
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