自分は片頭痛気味である。
そして前から気になっていたことがある。
鼻がつまっている時に、片頭痛になりやすい気がするのだ。
最初は単純に、「鼻がつまっているから頭が重いのだろう」と思っていた。副鼻腔炎っぽい頭痛なのかな、と考えていた。鼻が悪いから頭が痛い。そういう単純な話だと思っていた。
しかし調べてみると、どうもそれだけではなさそうである。
片頭痛では、三叉神経という神経が重要になる。三叉神経は顔や頭の感覚に関係していて、鼻や副鼻腔のあたりともつながりが深い。そして片頭痛発作では、この三叉神経系や自律神経系が巻き込まれることで、頭痛だけでなく、鼻閉、鼻水、涙目、目の充血のような症状が出ることがあるらしい。
つまり、鼻がつまっているからといって、必ずしも「副鼻腔炎の頭痛」とは限らない。
片頭痛そのものが、鼻づまりを起こしている可能性がある。
これはかなり面白い。
国際頭痛分類でも、片頭痛発作に頭部自律神経症状が伴うことがあるとされている。実際、片頭痛患者では鼻閉や鼻汁、流涙などの症状が一定の頻度でみられるという報告がある。さらに、「副鼻腔頭痛」と思われていた人の多くが、実は片頭痛、あるいは片頭痛様頭痛だったという報告もある。
なんでもありやな
たしかに考えてみれば、片頭痛は単なる「頭の血管が痛い病気」ではない。光がまぶしい、音がつらい、吐き気がする、眠気が来る、天気で悪化する。いろいろな感覚や自律神経症状を巻き込む、かなり複雑な神経の病気である。
鼻閉もその一部として出ていると考えると、自分の体感とも合う。
一方で、逆向きの可能性もある。
鼻炎やアレルギーで鼻の粘膜に炎症が起きると、それが三叉神経を刺激して、片頭痛の引き金になることもありそうである。実際、アレルギー性鼻炎と片頭痛には関連があるというメタ解析も報告されている。
つまり、自分の場合に考えられるのは二つである。
一つは、鼻閉が片頭痛の前ぶれ、あるいは片頭痛そのものの自律神経症状として出ている可能性。
もう一つは、鼻炎や鼻閉が三叉神経を刺激して、片頭痛を誘発している可能性。
どちらにしても、「鼻づまり」と「片頭痛」は思ったより近いところにいる。
これからは、頭痛が来た時に、鼻閉が先だったのか、頭痛と同時だったのかを少しメモしてみようと思う。鼻閉が先なら鼻炎トリガーかもしれない。頭痛と同時に鼻がつまるなら、片頭痛の自律神経症状かもしれない。
「鼻がつまると片頭痛になる」
何気ない体感だが、調べてみると三叉神経、自律神経、CGRPまでつながってくる。
自分の症状を入口にすると、医学は急に面白くなるな
N=1の観察である


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