ビタミンDについて、感染症との関係は?

健康・減量

ビタミンDの摂取と死亡率が関係していると論文報告があったので、ビタミンDについて調べてみました。

ふと、以前の職場で上司に、とりあえずビタミンDは健康にいいからのんどけって言われたことを思い出しました。

サプリメントを買って1週間は飲んだけど、やめてしまいました。

すぐ効果を実感できないことを継続するというのは非常に難しいですよね。

私自身もあんまり日中外出しないし魚も多く食べないし、ビタミンDが少ないかもしれません。ビタミンDの皮膚合成は加齢とともに低下するそうです。

症無症候性ビタミン D 欠乏症と言って特に目立った症状はない方でも、骨粗鬆症、転倒および脆弱性骨折のリスク増加に関連しています。

あの頃より年齢を重ねたので、サプリ飲もうか悩んでいます。笑

難しい箇所は省いてビタミンDに必要な所をまとめました。

そもそもビタミンDとは?

ビタミン D は脂溶性ビタミンの一種です。

カルシウムやリン酸塩の吸収を増加させることにより、正常な骨の発達と維持のために使用されます。 

重度のビタミン D 欠乏症では、腸でのカルシウムとリンの吸収が低下し、低カルシウム血症になります。

その結果血中カルシウムを維持するために二次性副甲状腺機能亢進症を引き起こします。

この副甲状腺機能亢進症は、骨の脱灰の加速につながります。骨がスカスカになってしまいますね。

小児ならくる病、成人なら骨粗しょう症などに関係しています。

基本的には骨の形成に関与しています。

摂取と代謝

ビタミンDは脂肪の多い魚やチーズやキノコに含まれています。

それと同時に皮膚での合成されており、日光を浴びることで体内で合成されます。

摂取されたビタミンDは肝臓と腎臓内の酵素によって、活性化ビタミン D (1,25 ジヒドロキシビタミン D) に変換されます。この2段回の代謝が重要ですね。

この活性化ビタミンDが腸でのカルシウムの吸収と骨吸収を増加させ、カルシウムとリン酸の腎排泄を減少させます。

不足になる原因としてはビタミンD食事の摂取低下または吸収の障害が挙げられます。

炎症性腸疾患などの腸管に障害のある場合は、ビタミンD欠乏症につながる可能性があります。

また日光への露出の減少も関係しております。

というのもビタミン D の約 50% から 90% は日光によって皮膚から吸収され、残りは食事から摂取されるからです。

日光からの皮膚の吸収が食事と同等かそれ以上というのは重要ですね。

食事だけではカバーしきれない可能性があります。

慢性肝疾患の方も、肝臓で代謝されず、活性型ビタミンDの欠乏につながる可能性があります。

骨以外の効用

ビタミンDと腫瘍

低緯度での居住と日光への露出の増加が、内因性ビタミンD3産生の増加につながり、結腸直腸癌のリスクを低下させることをすでに示していた報告があるようです。

参考文献は、これみたいです。

Do sunlight and vitamin D reduce the likelihood of colon cancer? Int. J. Epidemiol., 9 (3) (1980), pp. 227-231。

また最近の論文でも以下のように記載されています。

The prominent effect of vitamin D on proliferation, differentiation and apoptosis of immune cells has also consequences on cancer cells.

Carlberg C, et al. Biochem Pharmacol. 2022.

ビタミンDとコロナウイルス

いろいろな報告がありますが、この報告では血中のビタミンDの値は優位にコロナ感染と関係したとあります。

In conclusion, low serum 25 (OH) Vitamin-D level was significantly associated with a higher risk of COVID-19 infection. The limited currently available data suggest that sufficient Vitamin D level in serum is associated with a significantly decreased risk of COVID-19 infection.

Front Public Health. 2021 Mar 5;9:624559.

ウイルスに対するなんらかの免疫効果があるのかもしれませんね。

ビタミンDと神経

うつや気分障害や不安に関係しているのではと報告があります。

関係は認められないという報告もありますが・・・。

In conclusion, vitamin D has immunomodulatory, neuroprotective, and neurotrophic properties and may affect the brain tissues involved in the pathophysiology of depression and anxiety. The results of studies in the literature on the relationship of vitamin D levels with supplementation, depression, and anxiety are inconsistent

Curr Nutr Rep. 2022 Sep 13 : 1–7.

ビタミンDと死亡率

イギリスからの報告になります。

死亡率は下がるみたいですね。

 relationship between vitamin D deficiency and mortality. Additional research needs to identify strategies that meet the National Academy of Medicine’s guideline of greater than 50 nmol/L and that reduce the premature risk for death associated with low vitamin D levels.

Ann Intern Med. 2022 Nov;175(11):1552-1559.

ビタミンDと感染について

上ではコロナウイルス感染との関係について記載しましたが、感染症については掘り下げてみたいです。

ビタミンDの免疫系に対する影響

  • 免疫応答の調節: ビタミンDは、免疫系が過剰反応を起こすことなく、効果的に感染と戦うのを助けることで知られています。これは、炎症を誘発するサイトカインの産生を抑え、抗菌ペプチドの産生を促進することにより、自然免疫と獲得免疫の両方を調節します。
  • 抗微生物作用: ビタミンDは、抗菌ペプチドの産生を促進し、これにより細菌、ウイルス、その他の微生物に対する直接的な殺菌作用を持つと考えられています。

ビタミンD不足と感染症のリスク

  • リスクの増加: ビタミンDの不足は、上気道感染症(例えば、風邪やインフルエンザ)、結核、およびおそらく他のウイルス性疾患のリスクを高めることが示されています。

まとめ

ビタミンDは骨の形成に関与している。

食事からも摂取できるが、皮膚からの吸収も重要。

免疫や腫瘍、精神的な影響や死亡率に関与している可能性があります。

上司に勧められたものを貼っときます。


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