新しいアトピー治療薬 リンヴォックは12歳未満に使えないのか

健康・減量

知らない間にアトピー治療が進化していますね。

アトピーには保湿剤、ステロイド、タクロリムスくらいが自分の中で認識でしたが。

皮膚領域は門外漢でありますが、自分の子どものために保湿剤やステロイドを使用する日々であります。

アトピー要素があると思われるので、これに関する知識は知っておいても損はないと思い調べました。

リンヴォックは、日本でも保険収載されていて、使用は12歳からになっています。

1日一回内服でいいのは楽でいいですね。

そこで私の疑問は幼児には使えないのか、ということです。

添付文書では記載ないものの、実際使っているという薬剤はちょいちょいあります。

アトピーが重度だと、痒くて集中力低下し、学習にも影響があるかもしれません。

実際のアトピーの小児の知能の推移のデータは知りませんが。

そうであれば、もっと小さい時から試してみてもいい気がします。

中には強ステロイドをずっと使用している方もいるので、少しでも症状が和らぐ可能性があるならアリなのかと。

小児でも必要があれば免疫抑制剤を使う重症疾患はあります

重大な副作用があって、使用できないなのか? それとも試験的に12歳以上しかエントリーしていないかどっちでしょうか?。

ちょっと調べてみました。

リンヴォックはJAK阻害薬です

JAK阻害薬らしいです。正直詳しくないです。

機序はこんな感じ

JAK (Janus kinase) 阻害剤は、免疫系や炎症反応などの調節に関与する酵素であるJAKを阻害する薬物のことを指します。

JAKは細胞内シグナル伝達経路において重要な役割を果たし、細胞増殖、免疫応答、炎症の調節に関与しており、特に自己免疫疾患や炎症性疾患の治療に使用されます。

主なJAK阻害剤には、以下のような薬物があります。

バリシチニブ:関節リウマチの治療に使用されます。

トファシチニブ:関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、乾癬関節炎などの自己免疫疾患の治療に使用されます。

ウパダシチニブ(リンヴォック):関節リウマチの治療に用いられます。

関節リウマチ、膠原病や炎症性腸疾患の専門の先生方には馴染み深いのでしょうか?

ちなみに同じJAK阻害薬でトファシチニブと比較してみましょう。

トファシチニブとウパダシチニブ(リンヴォック)

トファシチニブは2歳以上に使えます。それなら、ウパダシチニブも使えそうな気がします。

トファシチニブ(Tofacitinib)とウパダシチニブ(Upadacitinib)は、どちらもJAK(Janus kinase)阻害薬であり、自己免疫疾患や炎症性疾患の治療に使用される。

違い:

薬物: トファシチニブとウパダシチニブは異なる薬物です。それぞれが異なる化学的構造を持っており、異なる薬物として開発されました。

承認状況: トファシチニブは一部の国で早くから承認され、市販されています。一方、ウパダシチニブは後発の薬物であり、承認状況は国や地域によって異なります。

調べてもめちゃくちゃ違う感じはないですね。

年齢は小さくてもいけるのと、トファシチニブの方が使用経験はが長いです。

リンヴォックの副作用は?

感染染症: JAK阻害剤は免疫応答を抑制するため、感染症のリスクが増加することがあります。特に重篤な感染症や結核の再活性化が報告されています。

貧血や血小板減少: 貧血(赤血球不足)や血小板減少(血小板の減少)などの血液障害が起こることがあります。

肝機能障害: 肝機能に関する異常(肝酵素の上昇など)が報告されることがあります。

胃腸症状: 悪心、嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸症状が起こることがあります。

総合的に考えると

副作用の点で考えると、幼児が感染を繰り返す可能性が高く、免疫抑制作用の薬は控えた方がいいかもしれません。

ちなみにステロイド外用薬の長期使用に関しては、皮膚の薄くなるやニキビができるくらいで、目立った全身性の症状や副作用はありません。

そう考えると、ステロイド外用薬長期の副作用はそこまで強くはないので、ステロイドをやめてウパダシチニブの代替とまでは小児ではなかなか見ないないかもですね。

使ってみたかったですが、そこまで重症のアトピーではないので、自分の子どもは現状の保湿剤とステロイドで管理することにします。

強ステロイドを何ヶ月も使ってもあかん、みたいな症例にはいいのかもしれません。

まとめ

リンヴォックは現時点では12歳未満に使用できません。

しかしトファシチニブは2歳以上に使えますので、完全禁忌というよりかは、治験のstudyの問題かなと思います。

本邦でも重症アトピーに対してウパダシチニブが奏功した小児一例とかで、そのうち症例報告でもあるかと思います。

どんな症例か考えると、重度アトピーがあり、痒みがステロイド使用でも完全にはなくならず、蜂窩織炎を繰り返す場合とかですかね。

保険適応ではありませんが、もの自体はあるので病院、家族の同意があれば内服できそうな気がします。

以上参考になれば幸いです。

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