ファイザーの利回りが’7%近くになっているので高配当株投資として買いなのか、投資家目線と医者目線で考えてみる

株・投資

最近、なんでこんなに下落しているのか?

と言う理由に関しては明白で、アメリカの大統領選挙の結果に起因しますね

ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が保健省長官になられましたが、ワクチンの安全性と有効性に関して懐疑的な立場を取っており、特に新型コロナウイルスワクチンに対して批判的な見解を示しています。

しかしチャートを見ると、ワクチン特需が過ぎたところから右肩下がりになっている

ワクチン特需は2021から2022

楽天証券

株価は今の倍くらいなので、わかりやすいですね

コロナワクチンはコミナティです

コミナティ(新型コロナウイルスワクチン)

2020年12月に世界で初めて緊急使用許可を取得しました

通常、新しいワクチンの開発には10年ほどかかるとされますが、コミナティはわずか約1年で承認されました

そのスピードの背景には以下のような要因がありました

1. mRNA技術の進化

  • コミナティはmRNAワクチンであり、この技術は新型コロナウイルスが登場する以前から研究が進められていました
  • そのため、ウイルスの遺伝情報が解析されるとすぐにワクチン設計に取り組むことができました。

2. 世界規模の協力体制

  • パンデミックという状況により、資金、リソース、専門知識が世界中から集められ、通常よりも迅速な試験や開発が可能になりました

3. 並行プロセス

  • 臨床試験のフェーズ(第1相~第3相)が通常は段階的に行われますが、コミナティの場合、これらの試験が並行して進められました

4. 規制当局の優先審査

  • 米国食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁(EMA)などの規制当局は、新型コロナウイルスワクチンに特別な緊急使用許可(EUA)を適用し、迅速な承認を行いました

安全性に対する懸念

コミナティの迅速な開発と承認により、安全性や長期的な効果に対する懸念が一部の人々の間で生じました。ただし、これまでのデータではワクチンは安全で有効であることが証明されています。

この辺りは、いろんな意見がありそうなので、深くは触れません

普段より迅速に世に出てしまったのは事実ですね

個人投資家として考える

2022年の売り上げ

ファイザーの主要製品の売上高(2022年)を以下に示します。

  1. コミナティ(新型コロナウイルスワクチン): 378億600万ドル
  2. パキロビッド(新型コロナウイルス治療薬): 189億3300万ドル
  3. エリキュース(抗凝固薬): 64億8000万ドル
  4. プレベナー(肺炎球菌ワクチン): 63億3700万ドル
  5. イブランス(乳がん治療薬): 51億2000万ドル

この売上は、同社の総売上高1003億3000万ドルの約37.7%を占めていました

コミナティの売り上げ半端ない

ファイザーの2024年第3四半期(7月~9月)の主要製品別売上高は以下のとおりです。

第3四半期だけですが、コミナティの売り上げはそりゃ落ちています

製品名売上高(億ドル)前年同期比増減率
パクスロビド27.0+25.0
コミナティ14.2+9.0
エリキュース16.2+8.0
プレベナー18.0+1.7
イブランス10.9-2.7
ヴィンダケルファミリー14.5+62.0

株価はワクチンの問題で下落するのはわかるが

ファイザーはコロナワクチン以外の薬剤も売れてるやん

10年チャートを見ても今が最安値であり、これ以上下がる要素がなければ買いな気がする

業績を見ると

MINKABU

そこまで業績も悪くないし、よほどファイザーに恨みでもない限りは投資家としてはありな選択じゃないのか

医者目線でファイザーを考える

ここから医者目線で売り上げと関係なく、ファイザーにいけてる薬剤があるか考えてみる

と言うのも前述したがファイザーはワクチンだけの会社ではない

上位ラインナップ以外で、私も思い出のある医療界に馴染みのある薬品を見ていきたいと思う

個人的な意見なので気にしないでください

アタラックス-P注射液

  • 神経症における不安、緊張、抑うつの緩和
  • 麻酔前投薬
  • 術前・術後の悪心・嘔吐の防止

が基本的な効用なのだが、入眠作用もあるのでそれで使用した経験がある人も多いはず

アネメトロ点滴静注液

目的: 嫌気性菌による感染症の治療(腹腔内感染、骨盤内感染、膿瘍など)

メトロニダゾールですね、腹腔内感染症で使える、CD腸炎

アルダクトンA細粒

アルダクトン(Aldactone, スピロノラクトン)は、カリウム保持性利尿薬として知られています

その心保護作用は特に心不全や高血圧、その他の心血管疾患の治療においても重要です

スピロノラクトンはアルドステロンの作用を阻害することで、心筋リモデリングや線維化を防ぎ、心機能を保護しますね

エリキュース錠

も有名どころではないでしょうか

エリキュース(一般名:アピキサバン)は経口抗凝固薬です。

この薬は、血液凝固活性化第Ⅹ因子(FⅩa)を可逆的に阻害することで、血液の凝固を抑制し、血栓の形成を防ぎます。 

主な適応症は以下のとおりです。

  • 非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制
  • 静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症)の治療および再発抑制

コートリル錠

ステロイドです

コートリルがファイザー製品って初耳で驚きです

ジェノトロピンTC注用

成長ホルモン製剤です

低身長のお子様がいるご家庭は馴染みが深いのではないでしょうか

ジスロマック点滴静注用

最近流行中のマイコプラズマには使用しますね

何回かお世話になってますし、処方も結構した気がします

確かミノマイシンとかもファイザーだった気がします

ソル・メドロール静注用

ステロイドパルスの時はお世話になりました

実臨床でも使用頻度は高い薬剤ではないでしょうか

プレセデックス静注液「ファイザー」

DEXもファイザーなんか・・・

mildな鎮静が使用者に好まれる、呼吸抑制の少ない鎮静薬

使用頻度も徐々に増えています

プレベナー20水性懸濁注

日本でもファイザーの肺炎球菌ワクチン「プレベナー」が使用されています

2024年8月28日に20価結合型肺炎球菌ワクチン「プレベナー20」が薬事承認されました

これにより、従来の13価ワクチンに加え、7つの血清型が追加され、より広範な肺炎球菌感染症の予防が可能となりました。

また、2024年10月1日からは小児の定期接種にも「プレベナー20」が導入されています

少子化ですが、新生児の大半が接種しているので毎年日本だけでも70万人がお世話になっています

メソトレキセート点滴静注液

葉酸代謝拮抗剤 抗がん剤や免疫抑制薬として使用

リツキシマブBS点滴静注「ファイザー」

抗CD20モノクローナル抗体に分類される分子標的治療薬です

主に血液がんや自己免疫疾患の治療に用いられます。

レバチオ

バイアグラと同じ成分ですね

(一般名:シルデナフィル)は、もともとファイザー株式会社が開発・販売していた肺動脈性肺高血圧症の治療薬です。

現在はヴィアトリス株式会社が製造・販売を行っているらしい

ヴィアトリスも気になっております

医者目線では、いけてると思いました

まとめ

投資家目線から見て、そこまで悲惨な決算ではない

ワクチン嫌いのロバート・F・ケネディ・ジュニア氏の影響でどこまで下がるか読めないところは懸念が必要

今が底と見るか否か

医者目線からすると、結構いけてる薬剤のラインナップかと思っています

抗菌薬、ワクチン、抗がん剤、鎮静薬と手広い

薬値が高くないのも多いのだけど、実臨床でお世話になっている薬剤が多いことに気づきました

全然ワクチンだけの会社ではない

プレベナーは最近出生した日本人はほとんどが接種しているはずので、ファイザーはワクチン関係なくかなり身近な存在ではないでしょうか

chat GPTに他の国はどうか聞いてみました

1. 日本 日本では、2024年10月1日から小児に対する20価肺炎球菌ワクチン(プレベナー20)が定期接種の対象となりました。 

2. アメリカ合衆国 アメリカでは、13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)が小児の定期予防接種スケジュールに含まれています。

3. イギリス イギリスでも、PCV13が小児の定期予防接種プログラムに採用されています。

4. カナダ カナダでは、各州や準州の予防接種プログラムに基づき、PCV13が小児の定期接種として提供されています。

5. オーストラリア オーストラリアでも、PCV13が小児の定期予防接種スケジュールに組み込まれています。

6. ドイツ ドイツでは、PCV13が小児の定期予防接種として推奨されています。

7. フランス フランスでも、PCV13が小児の定期予防接種プログラムに含まれています。

これらの国々では、肺炎球菌感染症の予防を目的として、プレベナーを含む肺炎球菌ワクチンが定期接種として広く実施されています

プレベナーすご

個人的に20ドル切らんと20-30ドルのレンジでおってくれたら高配当でええかと思いましたので

Inしました

このまま安ければNISA勢が年明けから来るから上がるんちゃうかと期待しています

以上参考になれば幸いです

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