はちみつと感染

健康・減量

季節の変わり目によく風邪になってしまいます。辛いです笑。

風邪というのはそもそもウイルス感染のことですね。

ウイルスの種類はたくさんありますし、同じ種類でも型が違うのです。

症状としては、発熱、咳、鼻汁、倦怠感、頭痛、倦怠感です。

大事なことは風邪症状を起こすウイルスに対しては治療薬がありません。

抗菌薬は基本的には細菌にしか効きません。

さらに西洋医学においては瞬時に咳嗽をなくしたり、鼻水をなくすことはできません。

基本的には感冒などのウイルス感染の際に、処方できる薬は多くなく、頭痛があったら痛み止め、咳があったら咳止めのような対症療法が主です。

基本的には自己免疫と時間で解決するしかありません。

インフルエンザウイルスに対するタミフルやイナビルなどの投薬はありますが、解熱までの時間が早くなるだけで瞬時に治る訳ではありません。

薬剤以外になんかないの?

ということで今回、はちみつを取り上げてみたいと思います。

私自身、マヌカハニーは使用しています。

はちみつとプロポリスはまた違う物質なので、今回ははちみつの記載になります。

はちみつの歴史と成分と効用

はちみつはいつ頃から使われているのでしょうか?

蜂蜜の薬効は世界最古の医学文献に記載されているらしく、抗菌性と創傷治癒作用があることが知られています。少なくとも紀元前から使用されているようです。

めちゃくちゃ古いですね。

もちろん食用としても使われていたようですが、治療用の意味合いでも使用されているようです。

現在ではコロナウイルスにも効果あるんじゃないのと最注目されております。

成分は

一般的に消費される蜂蜜100 gの化学組成には、炭水化物が約64.9〜73.1%、果糖が35.6〜41.8%、ブドウ糖が25.4〜28.1%、水が16.9〜18%、1.8 –2.7%マルトース、0.23–1.21%スクロース、および0.50–1%タンパク質、ビタミン、アミノ酸、およびミネラル。

Cianciosi, D.et al. Phenolic Compounds in Honey andTheir Associated Health Benefits

効用は

抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、抗変異原性、抗糖尿病剤、抗真菌剤、抗腫瘍剤、抗ウイルス剤として、そして創傷治癒を促進する治療特性を持っています

Ahmed, S.et al. Honey as a Potential Natural Antioxidant Medicine: An Insight into Its Molecular Mechanisms of Action. 

めちゃくちゃ効用ありませんか? 

甘くて美味しくて、ちょっと風邪にも効果あるくらいしか思っていませんでした。

はちみつに土下座するレベルで無知でした笑

感染症への効果

感染症

今回のメインテーマである感染症について考えてみましょう。

単純ヘルペスウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、RSウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルスなどの幅広いウイルスに対するはちみつの抗ウイルス活性が示されています。

さらに、蜂蜜は抗炎症作用もあり、強力な免疫増強剤として認識されており、ウイルス性疾患の重症度を軽減する効果的な治療法としてそれを補完します。

COVIDもウイルスなので効果あるかもです。参考文献は、Antiviral and Immunomodulatory Effects of Phytochemicals from Honey against COVID-19: Potential Mechanisms of Action andFuture Directionsです。

すごいですよね、風邪に効く薬が少ない中で、結構な数のウイルスに対して、はちみつは戦果を挙げております。おそらく上記に記載していないウイルスにも効果はあると思われます。

みんな大好きマヌカハニー

自分自身ずっと風邪の時にマヌカハニーを摂取していましたが、

マヌカってそもそも何やねん、ってずっと思ってました。笑

マヌカという木の花の蜜の成分からできるハチミツです。木の名前です。

マヌカハニーは加熱をしても抗菌性が維持されるそうです。

一般のハチミツは加熱をすると抗菌性がなくなってしまうので結構大事な違いですね。

蜂蜜の中で最もよく知られているLeptospermumscoparium(マヌカハニー)蜂蜜は、好気性菌や嫌気性菌を含む約60種の細菌に対して抑制効果があると報告されています。

Molan PC. The antibacterial nature of honey. The nature of the antibacterial activity. Bee World 1992; 73: 5-28. 

細菌は具体的には大腸菌、Enterobacter aerogenes(エンテロバクター・アエロゲネス)、サルモネラ、黄色ブドウ球菌とかです。

抗ウイルス性もあるし抗菌作用もあるし汎用性めちゃくちゃあります。

ガンダムで言えばニューガンダムくらいの汎用性があります。笑

外用薬でもok

さらに食べるだけでなくて外用薬としても有用です。

蜂蜜を局所的に塗布すると、創傷の感染を急速に取り除き外科的創傷の治癒を促進することが知られています。

はちみつに対する微生物の耐性は報告されていません。

Dixon B. Bacteria can’t resist honey. 

抗生物質耐性菌の感染や反応しない慢性創傷感染の治療において、非常に有望な局所抗菌剤になる可能性を秘めています。

改めてはちみつの凄さに気づかされました。あまりの凄さに興奮したので、続編やプロポリスなども記載していきたいと思います。

その他の効果

  • 消化器系感染症: ハチミツは、ヘリコバクター・ピロリなど消化器系の感染症に対しても効果があるとされています。これは、胃潰瘍や胃炎のリスクを減少させる可能性があります。
  • 呼吸器系感染症: 特に子供の咳に対して、ハチミツは市販の咳止めよりも効果的であることが示されています。夜間の咳を減少させ、睡眠の質を向上させることができます。

乳児には注意

最後に一点だけこれは超重要ですが

1歳未満のお子様に、はちみつは基本禁忌です。

ボツリヌス菌がいるからです。ボツリヌス菌は、土壌中などに存在している細菌ですが蜂蜜にもいます。大人の腸内では、腸内環境が整っておりボツリヌス菌を勝手に退治してくれますが、赤ちゃんの場合は腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を排出しボツリヌス中毒を起こすことが知られています。

日本でも年間数例程度は報告されていますので、頻度は少ないですが注意しましょう。

おまけ:虫といえば

虫つながりですが、がんを特定する虫がいると言われています。

虫といえば食べると栄養が実は高いと言うのは知られています。

まだ食べてませんが興味はあります。ちなみに食用虫はAmazonで普通に買えそうです。

興味はあるんですが、その扉はまだ開けておりません。笑

いろいろ虫を調べていたときに興味ある記事を見つけました。

線虫の特性を活かした尿によるがん検査サービスがあるらしいです。

ゲノム編集で早期を含むすい臓がんを高精度に特定できる線虫を開発している会社があるとのことです。

すい臓がんを特定するっていうのはすごい機能と思っていて、すい臓がんの早期発見は現状の検査器具ではかなり難しいと思われます。

もともとあるタイプの線虫は健常者の尿の匂いを避け、がん患者の尿の匂いに近づくという発見をされているそうで、それを実用化した尿によるがん検査サービスを展開されているそうです。

今後実用化されるのかどうか、ちょっと気になっています。

線虫は昔からもちろんいると思いますが、がんの早期発見に普通は結びつかないと思います。この点と点を繋ぎ合わすということに感動を覚えました。

最初のきっかけは何だったんでしょうか?気になりますね

ありふれた日常に、今の医学のbreakthroughが隠れているかもと思う今日この頃です。

まとめ

はちみつはいろんな効果があります。

抗菌性や抗ウイルス性もあります。

ウイルス感染の時には使ってみるのも良いかもしれません。

ただし赤ちゃんの投与は気をつけて。

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