社債を購入したことは前回の記事でお伝えしました。
債券にも種類はたくさんあり、国債から社債など様々です。
国まで行かなくても各自治体でも発行されているのをご存知でしょうか?
大阪府債や東京都債なるものが存在します。
知っている人は知っているのでしょうが、意識しないと頭に入ってこないと思われます。
いうても、私も今回初めて知りました。
大阪府債とは、大阪府が発行する債券のことを指します。
以下は令和5年の債券の発行計画です。
大阪府ホームページ
大阪府が発行する債券は、主に一般債として発行されており、府が行う様々な事業の費用を賄うために利用されます。
東京都債も同じです。
北海道は北海道債を、神奈川県は神奈川県債を、埼玉県は埼玉県債を、愛知県は愛知県債を発行しています。
これらの債券も、一般債として発行され都道府県が行う様々な事業の費用を賄うために利用されます。
都道府県の債券も、投資家にとって比較的安定した運用先となることが多く、市場での需要も比較的高いことが知られています。
簡単に調べてみました。
大阪府債と東京都債について
大阪府の債券は、投資家にとって比較的安定した運用先となることが多く、市場での需要も比較的高いことが知られています。信用格付けの高い大阪府の債券は、投資家からの信頼度も高いため、比較的低い金利で資金調達ができる可能性があります。
東京都債は、償還期間は1年から20年まであり、金利は発行時に決定され、一定期間変動しない固定金利となります。東京都債については、原則として日本国内に居住する個人や法人など、誰でも購入することができます。つまり、東京都民でなくても購入することができます。一部の債券については、東京都民向けの限定販売が行われることがあります。
【債務額の比較】
過去のデータですが、大阪府債の債務額は、2021年3月現在で13兆4505億円。一方、東京都債の債務額は、2021年3月現在で14兆2079億円らしいです。東京都債の方が債務額は大きいことが分かります。
大阪府債
大阪府ホームページ
これは大阪府ホームページに載っているものです。
最近の大阪府債の一覧です。
一番上の銘柄23番ですが、利回り1.199%となっており、日本国債よりも良いです。
日本国債は、変動10年債で0.33%です。
大阪府と日本のデフォルトリスクの差なのでしょうか?
大阪府がデフォルトする時は、日本自体も相当悲惨な状況なのかとは思いますが・・・。
東京都債について面白い点
東京都債は国内向けもあるのですが、外債が存在しています。
これは他の都道府県にはないと思っています。
全部の県は見ていないので、あったらすみません。
外債とは、外国の政府や企業が発行する債券のことです。
外債は、外国通貨で発行されるため、為替リスクがある反面、高い利回りを期待できます。投資家にとって、外債は国内債券と異なる市場リスクを持っているため、投資家にとってはリスク分散のための手段として活用されることがあります。
東京都外債は、東京都が外国の投資家を対象に発行する債券のことです。
東京都外債は、主に米ドルやユーロなどの外貨建てで発行されます。
東京都にとっては、国内市場だけでなく、世界的な投資家からの資金調達が可能になるため、より多様な資金調達ができるメリットがあります。
東京都債について
一度見てみましょう。
公募10年債ですが,
東京都財務局ホームページ
大阪とそんなに変わらないですね。
実際都道府県間は大差ないのか?
次はこれをみましょう。もう売り出し期間は終わっていますが。
グリーンポンドは後述します。
東京都財務局ホームページ
え、利率おかしくない? 3.63%もあるやん。
外貨決済だからでしょうか?
これ良いですよね。
手持ちがある程度あったら普通に購入検討でいいと思うのですが。
東京都財務局ホームページ
次公募あっても大阪だからかえない 笑
他にもありますが、
東京財務局ホームページ
こっちも利率高いね。外債は為替リスクあるから高いのか?
グリーンボンドって何?
「グリーンポンド(Green bond)」とは、環境保護や社会的責任を重視する企業や団体が発行する債券のことを指します。
グリーンポンドは、発行された資金が環境保護や社会的責任に関するプロジェクトや事業に使用されることが約束されています。
具体的には、再生可能エネルギーの開発や普及、省エネルギー技術の研究開発、廃棄物処理、水資源管理などが挙げられます。
グリーンポンドは、環境に配慮した投資商品として注目されており、投資家の需要も高まってるようです。
企業や地方自治体などがグリーンポンドの発行に積極的に取り組んでおり、グリーンファイナンスの市場規模も急速に拡大しています。
大阪や東京都債にも見受けられました。
表面利率と応募者利回り
表面利率は、債券の利率を示す最初の数値であり、発行時に設定されます。例えば、10年債で利率が年利2%の場合、表面利率は2%となります。
一方、応募者利回りは、債券の実質的な利回りを示す指標です。
応募者利回りは、債券の発行価格や償還期間、表面利率などを考慮して計算されます。応募者利回りは、債券の発行時に決まるわけではなく、債券の発行後に市場で取引が行われる際に算出されます。
日本国債を買う意味は?東京都債でよくない?
一般的に、都道府県債の利回りは発行する都道府県の信用力によって決まります。
信用力が高い都道府県債は、低い利回りで取引され、信用力が低い都道府県債は、高い利回りで取引される傾向があります。
東京は信頼ありそうやけど外債にすると、めちゃくちゃ利率良いです。
東京は言わずもがな、日本の中心都市で、経済的・金融的な拠点です。東京都内には多くの企業が本社を構えており、日本経済の中心的な位置を占めています。政治的にも、国会や行政機関が立地していることから、日本の中枢部としての役割を担っています。
為替リスク考慮せず、デフォルトリスクだけ考えると、東京がデフォルトする可能性って日本がデフォルトするくらいでないのか? それなら、東京都債でよくないのかと素人ながら思ってしましました。
一般的には日本国債は、日本政府が発行する国債であり、国の信用力が高く、比較的安定した運用が期待できます。東京都債は、東京都が発行する債券であり、都の信用力や経済状況に依存するため、リスクがやや高いとされています。
日本国債を選ぶ理由
安全性が高い: 日本国債は、日本政府の信用力が高いため、比較的安定した運用が期待できます。
リスクが少ない: 日本国債は、相対的にリスクが低く、長期運用に適しているとされています。
流動性が高い: 日本国債は、市場での取引が活発であり、資金の出し入れが比較的容易です。
東京都債を選ぶ理由
東京都の成長に期待できる: 東京都は、日本の中心都市であり、経済成長が期待されるため、都の債券に投資することで、都の成長に関連するリターンを得ることができます。
高い利回りが期待できる: 東京都債は、リスクがやや高いため、利回りが比較的高いとされています。
地方公共団体債券に比べ、取引が容易である: 東京都債は、市場での取引が比較的容易であり、地方公共団体債券に比べ、流動性が高いとされています。
まとめ
都道府県債、といっても大阪府債と東京都債についてまとめました。
東京都には外債があるようで、高い利回りのものも見受けられました。
外債ですので為替リスクも生じると思います。
外債なら東京都債でなくてアメリカ国債でいいのかもしれません。
東京都の信頼度は高そうで、その債券にしては高利回りな気がします。
アメリカ国債にするか、東京都外債にするかは、発行者のデフォルトリスクをどこまで考慮するかでしょうか?
アメリカも東京も信頼度高そうですが。
債券投資にもリスクがありますので、自己責任で判断する必要がありますのでご注意ください。
大阪も外債やってくれへんかな
ということで以上参考になれば幸いです。
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