促進型心室固有調律(AIVR)と自動能の関係について

健康・減量

最近の株の乱高下でやる気を無くしかけていますが、久しぶりに学習もしようと思っています

促進型心室固有調律について、何回も見ても覚えられなかったので意を決してちゃんと覚えてみました

自動能が理解すると、より簡単かと思うのでそれを合わせて、記載します

Chat GPTに伝導経路をシンプルに作ってくれたので貼り付けときます

こちらが心臓の脈の伝導経路を示す模式図です。

  • SA Node (洞結節): 心拍のペースメーカーとして機能し、心臓の電気信号の発生源となります。
  • AV Node (房室結節): 洞結節からの信号を受け取り、遅延させて心室へ伝えます。
  • Bundle of His (ヒス束): 房室結節からの信号を心室に伝える経路です。
  • Left and Right Bundle Branches (左脚・右脚): ヒス束からの信号を左右の心室へと分岐して伝えます。
  • Purkinje Fibers (プルキンエ線維): 心室全体に信号を伝え、心室の収縮を引き起こします。

この模式図は、心臓内の電気的な伝導経路を視覚的に理解するのに役立ちます

基礎なのでこれは理解しましょう

自分で作っても良いけどめんどくさいので、AIに図を作ってもらうのは便利ですね

促進型心室固有調律とは?

促進型心室固有調律(Accelerated Idioventricular Rhythm, AIVR)は、心室からの電気的興奮が通常よりも早く発生する異常な心拍リズムの一種です

これは、心室のペースメーカー細胞が独自に活動を始め、心房の通常のペースメーカーである洞結節よりも早いリズムを生成することで起こります

AIVRは通常、心室の自動能が高まることによって引き起こされますが、これは心筋梗塞や心臓手術後などの状況でよく見られます。

AIVRは無症候性で一過性であり、特別な治療が必要ないことが多いです

しかし、持続的な場合や症状が現れる場合は、さらに検査や治療が必要になることがあります。

AIVRは心室性頻拍と区別されるべきであり、心室性頻拍では心拍数がより速く、一般的に100拍/分以上となります

AIVRでは心拍数は通常60-100拍/分程度です。

発生年齢は新生児で最もよく見られるそうで、年長児や思春期の子供にも発生するそうです

自動能(Automaticity)とは?

自動能とは、心臓の特定の細胞が外部からの刺激なしに自発的に電気信号(活動電位)を発生させる能力を指します

通常、心臓のペースメーカーである洞結節がこの役割を果たし、心拍のリズムを管理しています

しかし、異常がある場合、心室の細胞も自動能を発揮し、独自にリズムを生成することがあります。

AIVRと自動能の関係

AIVRは、心室内のペースメーカー細胞の自動能が通常よりも高くなり、その結果、洞結節のリズムを上回る速度で心室が独自にリズムを生成することで発生します

心室の自動能増加:

通常、心室は洞結節からの信号に従いますが、何らかの理由で心室の自動能が増加すると、心室が洞結節のリズムを無視して独自のペースで拍動を始めます

これがAIVRの発生メカニズムの一つです

一時的な洞結節の自動能低下

洞結節の自動能が一時的に低下すると、心室の自動能が相対的に優勢となり、AIVRが発生することがあります。例えば、心筋梗塞後や一時的な電解質異常によって洞結節の機能が低下すると、一時的にAIVRが見られることがあります。

AIVRが発生する具体例

心筋梗塞後: 心筋梗塞により、心筋の一部が損傷を受け、洞結節の自動能が低下することがあります。その結果、心室の自動能が高まり、AIVRが発生します。

ジギタリス中毒: 心臓の電気的活動に影響を与える薬物(例えばジギタリス)が原因で、心室の自動能が異常に高まることがあります。これもAIVRの一因となります。

電解質異常: カリウムやカルシウムなどの電解質バランスの乱れがAIVRを引き起こすことがあります。

検診で促進型心室固有調律(AIVR)を指摘されたら?

AIVRは通常、心筋梗塞や心臓手術後に見られることが多いですが、時に健康な人や軽微な心疾患を持つ人にも見られることがあります。

AIVRは心室が通常より早く独自に拍動する状態で、通常の洞調律(心房からの信号)よりも速いリズムを示します。多くの場合、AIVRは一過性で症状がなく、特別な治療が必要ないことが多いです。

検診でAIVRを指摘された場合の対応として考えられるのは下記ですかね。

いくら良性と言っても稀なので、しっかり精査はした方が良さそうかな

心電図検査(ECG):ホルター心電図: 24時間心電図を装着することで、一日のリズムの変動を確認できます。AIVRが一過性であるかどうかを評価するのに役立ちます。

心臓超音波検査(エコー): 心臓の構造や機能に異常がないかを確認するための検査です。

血液検査: カリウムやマグネシウムのバランスが崩れていないかを確認するために、血液検査が行われることがあります。

まとめ

促進型心室固有調律(AIVR)は、心室の自動能が増加することによって引き起こされるリズム異常です。通常は一過性で良性のものであり、特別な治療を必要としませんが、基礎疾患がある場合はその治療が重要です。自動能の理解は、AIVRの発生メカニズムを理解する上で不可欠かと思います。

なんらかの理由で洞結節の自動能ペースが下がるか、洞結節は問題ないけど心室自体の自動能が上がるか

以上参考になれば幸いです

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