ステーブルコインは本当に“安定”なのか?〜金価格とCPIから読み解くドルの価値低下〜

株・投資

ジーニアスアクト法案でステーブルコインが注目されています

今後さらに暗号資産関係は隆盛を迎えると思いますが、ステーブルってなんやねんと思ったので考えてみます

信用で成り立つドル、そしてその上に乗るステーブルコイン

1971年、アメリカは金とドルの交換を停止し、「金に裏打ちされた通貨」から「信用に裏打ちされた通貨」へと大きく舵を切りました


この出来事は「ニクソン・ショック」として知られています

金融には疎いですけど、調べれば調べるほどいかに今の金融システムに関係しているか理解できます

それ以来、ドルの価値を支えているのは、アメリカという国家の信頼、経済規模、軍事力などの“信用”です。

つまり、ドルは紙ではあるが、それを信用する人がいるからこそ使えるのです。

では、その“信用に基づくドル”に価値を連動させたステーブルコインは、果たして本当に「安定している」と言えるのか?

というのもドル自体、法定通貨の価値が下がっているから

まるで、砂の上にもう一段、砂の城を積み上げているようなもの。
「砂上の楼閣」では?

つまり、ドルへの信頼が崩れれば、ステーブルコインの“安定性”もまた、あっという間に失われてしまうのです

通貨の購買力という観点で考えてみたいと思います

金価格とCPIで見る、ドルの“実態”

下の表はCPIと金価格の比較です。ニクソンショック時の値を参考にしました

CPI(指数)金価格($/oz)CPI金価格比
197140(前後)35
2024-25約350約24008.75約68倍

1971年から2024年にかけて、金の価格(ゴールド)は大きく上昇しています。


CPI(消費者物価指数)も物価上昇を反映して上がっていますが、金価格の伸びの方が圧倒的です。

これはどういうことかというと、物の値段も上がっているけど、それ以上に「ドルの力(購買力)」が下がっているということです。


ドルは名目上は「1ドル=1ドル」ですが、実際に買えるものはどんどん少なくなっている。

つまり、価値は目減りしているということですね

1971年に35ドルで買えた金1オンスを今買おうとしたら2400ドルが必要

 → これは金に対してドルの購買力が1/68になったとも言える

ステーブルコインとは何か?「安定」の定義を見直す

ステーブルコイン(Stablecoin)は、ドルなどの法定通貨と価格を連動させた暗号資産です。
USDT(テザー)やUSDC(USDコイン)が有名で、どちらも「1枚=1ドル」で保たれるように設計されています。


“安定している”というのは、あくまでドルに対して名目価格が変わらないだけであって、購買力まで安定しているわけではないのです。

たとえば、2020年に1ドルで買えたパンが、2025年には1.5ドルになっていれば、USDC1枚でパンはもう買えません。


つまり、ステーブルコインの実質価値(購買力)は減っているのです。

通貨の購買力という概念は非常に重要と思いました

信用を二重に積み重ねたリスク

ここでステーブルコインの本質を見てみましょう。

  • ステーブルコインは、ドルの価格に「連動」しています。
  • しかしドル自体が、すでに「金」という物理的裏付けを失い、「信用」によって成り立っています。
  • その信用の上に、さらにもう一つのデジタル資産が乗っている状態です。

つまり、「信用 × 信用」の構造になっているのです。
ドルの信用が失われれば、ステーブルコインの価値は連鎖的に崩れます。

金やビットコインはどうなのか?

では、金やビットコインはどうなのでしょうか?

  • は、供給量がある程度限られており、世界中で価値が認められてきた「実物資産」です。インフレにも強く、数千年にわたって信頼されてきました。
  • ビットコインは、デジタル資産ではありますが、発行上限(2100万枚)と非中央集権性により、「人の恣意」で価値を操作できない特徴を持っています。最近ではデジタルゴールドと呼ばれることも多いです

どちらも、「誰かの信用」ではなく、「構造そのもの」によって価値が保たれる仕組みになっています。

やっぱりビットコインや

結論:何に裏付けられているかを見極めることは重要である

ステーブルコインは便利と思います

送金も早く、仮想通貨同士の交換にも使われるようです

しかし、「資産を守る手段」としては、その裏付けが脆弱とも言えるかと

USDCとかはドルの信頼で成り立っているので、しかしドルすら信用で成り立っている

本当に価値を保存したいなら、「何によって価値が支えられているか?」を考える必要性がある

あとは脱ドルが進むかどうかとかも考慮すべき・・・

やっぱり、金かデジタルゴールドたるBTCか・・・

ちなみに、現時点(2025年7月)でビットコインは約 $115,000〜$120,000 で推移しており、多くの専門家予測では2025年末には $120,000〜150,000程度を見込んでいます。一部では$200,000以上や2030年までに $250,000〜1,000,000という大胆な見通しもあるものの、これは高ボラティリティと規制の不透明性を伴う予測らしいです

夢がある

なので最近はビットコインもコツコツ投資中です

以上参考になれば幸いです

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