毎朝珈琲を飲んでおります
健康に良いとの報告が多々ありますが、それよりも覚醒目的でのカフェイン摂取が理由で飲んでいる
正直、カフェイン以外の成分そんな知らん
一般的に珈琲を飲むと以下のように言われています
珈琲に含まれる抗酸化物質とその他の有効成分は、炎症、酸化ストレス、血糖値の調整、そして代謝の改善を通じて、慢性疾患のリスクを低減する
過剰摂取は不眠や不安感などの副作用を引き起こす可能性がある
珈琲についての面白い論文があったので、改めて珈琲の成分から見ていきたいと思います
珈琲の成分とは?
1. カフェイン
主な効果:
- 中枢神経の刺激: カフェインは脳内で覚醒状態を促進します。これにより、注意力や集中力が向上します。
- 代謝の活性化: カフェインは代謝を促進し、脂肪の燃焼を助ける効果があります。運動能力の向上にも寄与することが示されています。
- 心血管系の効果: 適度なカフェイン摂取は血管を拡張し、血流を改善することが報告されています。
2. クロロゲン酸（Chlorogenic Acid）
主な効果:
- 抗酸化作用: クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、体内で発生する活性酸素を抑制し、細胞の老化や損傷を防ぎます。
- 血糖値の調整: 糖の吸収を遅らせることで、食後血糖値の上昇を抑制します。この特性は、2型糖尿病リスクの低下と関連しています。
- 抗炎症作用: クロロゲン酸は炎症を抑える効果もあり、心血管疾患やその他の慢性疾患のリスクを低減する可能性があります。
3. トリゴネリン（Trigonelline）
主な効果:
- 神経保護効果: トリゴネリンは脳内の神経細胞を保護する働きがあるとされ、認知機能の改善やアルツハイマー病リスクの低減に寄与する可能性があります。
4. カフェストールとカウエール（Cafestol & Kahweol）
主な効果:
- 肝臓の保護: これらの成分は抗炎症作用があり、肝臓の健康維持に役立つ可能性があります。
- がんリスクの低減: 一部の研究では、これらの成分が抗がん作用を持つ可能性が示唆されています。
カフェイン以外はやっぱり知らん
珈琲をクロロゲン酸あるから飲んでいる人に出会ったことない
カフェイン以外にも、良さそうな成分はあるね
そして歴史的にも健康に良いとされている
イスラム世界での普及
15世紀頃、珈琲はイスラム教徒の間で「カフワ（qahwa）」と呼ばれ、眠気を防ぎ精神を活性化する飲み物として広まりました。当時、宗教的な修行や長時間の祈りの助けとして利用される一方、薬効も注目されていました。珈琲は以下のような症状に効果があると考えられていました
- 疲労回復
- 消化促進
- 気分の改善
ヨーロッパへの導入
17世紀に珈琲がヨーロッパに伝わると、薬としての利用が一部で広がりました。当時の薬局（アポセカリー）では、珈琲が体を温め、頭痛や胃の不快感を和らげるものとして販売されていました
昔から健康に良さそう感はある
珈琲と摂取タイミングの論文を読んでみた
非常に最近の論文ですが、Coffee drinking timing and mortality in US adults
「米国成人における珈琲の飲むタイミングと死亡率」を調べた論文になります
結構いいとこに掲載されてるんよな、この論文
しかしX見てると、かなり医学の勉強できる気がする
優秀な方達がええ論文があることを投稿してくれるから
昨今の勉強ツールとしてのXは非常に優秀
背景として、珈琲の摂取は、心血管疾患（CVD）や全原因死亡率のリスク低下と関連している、しかし、珈琲を飲むタイミングが健康への影響をどのように修正するかは明確ではない
ということで調べたものとなっております
珈琲の摂取状況で朝方と終日に分かれます
- 「朝型」パターン（参加者の36％）は、全原因死亡率およびCVD死亡率のリスク低下と有意に関連。
- 全原因死亡率のハザード比（HR）：0.84（信頼区間95％：0.74–0.95）。
- CVD死亡率のHR：0.69（信頼区間95％：0.55–0.87）。
- 「終日型」パターン（14％）は、死亡率リスクの低下と有意な関連は認められなかった。
- 珈琲摂取量が多い場合、朝型パターンでは死亡率リスクがさらに低下する傾向があったが、終日型パターンではそのような傾向は観察されなかった。
結論
朝に珈琲を飲むことが、死亡率、特にCVD死亡率の低下とより強く関連している可能性があります。この研究は、珈琲摂取量だけでなく、摂取タイミングも考慮する必要性を示唆しています。
朝珈琲を飲む余裕があることが良いのか？珈琲が良いのか？という疑問
行動パターンの違い
終日型パターンの参加者は、生活習慣や健康行動が異なる可能性があります。
例えば、午後や夜に珈琲を飲む人は、不規則な生活リズムを持つ可能性が高いかもしれない
また、朝型の人に比べて、食生活や運動習慣が健康的でない場合がある
終日型でリスク低下が観察されなかった点も疑問
- 珈琲を午後や夜に飲むと、体内時計（サーカディアンリズム）が乱れる可能性
- 特に夜間に飲むと、メラトニン（睡眠を促進するホルモン）の分泌が抑制され、睡眠の質が低下することがあります
睡眠の質が低下すると、心血管疾患や慢性的な炎症リスクが増加する可能性があるからか？
珈琲と心疾患の論文
Significant Impact of Coffee Consumption on MR-Based Measures of Cardiac Function in a Population-Based Cohort Study without Manifest Cardiovascular Diseaseから
この論文は、心血管疾患を有していない一般住民を対象に、珈琲摂取と心臓機能への影響を調査したものです、全身MRIを用いて、心機能や体脂肪、神経変性の指標と珈琲消費量との関連が評価しました。
主な結果
- 心機能への影響:
- 珈琲摂取量が多い人は、心臓の収縮機能と拡張機能の指標である「ストロークボリューム」の改善が見られました。
- 結果は、年齢、性別、喫煙、糖尿病、脂質異常症、アルコール摂取量などを調整した後も一貫していました。
- 脂肪分布への影響:
- 珈琲摂取は内臓脂肪（VAT）との間に逆相関がありましたが、この関係はアルコール摂取量を調整すると統計的に有意ではなくなりました。
考察
- 珈琲に含まれる生物活性物質（抗酸化作用を持つポリフェノールなど）が、心機能の改善や代謝健康へのポジティブな影響を与える可能性がある。
- 内臓脂肪との逆相関は他の生活習慣因子（アルコール摂取など）による交絡の影響がある可能性が示唆されます。
結論
珈琲の習慣的な摂取は、心機能に有益な影響を与える可能性があり、心血管疾患リスクの予防に役立つかもしれない
こっちでも心臓系には良さそう
日本人における珈琲の研究について
Association of coffee intake with total and cause-specific mortality in a Japanese population: the Japan Public Health Center–based Prospective Studyから引用しています
上記二つの論文は、海外での論文であり、それが日本人に適応されるかは人種差もあり、はっきりわからないので日本の論文も見てみた
目的: 珈琲摂取が総死亡率および特定の死因（心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患、がん、外傷）の死亡リスクとどのように関連するかを調査する。
方法:
- 対象者: 40～69歳の日本人約9万人（癌、脳血管疾患、虚血性心疾患の既往歴がない人）。
- 追跡期間: 平均18.7年間。
- 分析: コックス比例ハザードモデルを用いて、年齢、性別、喫煙、BMI、運動習慣、他の飲料摂取量などの交絡因子を調整。
結果:
- 総死亡率:
- 珈琲を飲まない人に比べて、1日3～4杯飲む人の死亡リスクが24%低下。
- 死因別死亡率:
- 心疾患（3～4杯/日でリスクが36%低下）。
- 脳血管疾患（3～4杯/日でリスクが43%低下）。
- 呼吸器疾患（3～4杯/日でリスクが40%低下）。
- 最適量: 1日3～4杯の摂取が最も保護効果が高い。
結論: 珈琲の習慣的な摂取は、総死亡率および心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患による死亡リスクの低下と関連がある。追加研究により、珈琲に含まれる個別成分の効果を確認する必要がある。
めっちゃ珈琲の効果あるやん
まとめ
珈琲は、古代から薬として重宝され、現代では嗜好品として愛されています
しかしその背景には、科学的に裏付けられた健康効果が存在します
最後の論文は少し効果ありありになってる感はありますが、
余程珈琲を飲みすぎない限り、そしてタイミングさえ合えば体には良いと思います
適量の珈琲摂取は、心臓や脳、代謝機能を支え、慢性疾患のリスクを低減する可能性がある一方で、摂取タイミングや量を誤ると、不眠や不安感といったデメリットも考えられます。
「たかがコーヒー」と思っていたその一杯が、実は「されど珈琲」と呼べるほど私たちの健康に寄与しているかもしれません
以上参考になれば幸いです
soraの動画です
赤ちゃんがコーヒーメーカーを触るっていう禁忌みたいな状況ですが、動画になりました、子どもの手に届かないところにしましょう
コメント