もう枕を高くできない・・・
元々、「枕を高くする」という表現は、心配事や悩みが解消されて安心して眠れる状態を意味しますね
具体的には、心配事がないので安心してぐっすり眠れることを指しています
例えば、次のような言い方ですね
- 昨日の会議で問題が解決したので、今夜は枕を高くして眠れそうだ
- 子供たちの安全が確保されたと聞いて、ようやく枕を高くすることができた
しかし、ちょっと前に枕の高さが椎骨動脈と関係するという論文が日本から出たので、枕を高くすると逆に不安になっちゃうねwww
AIで作ったけど枕高すぎるな
AIで殿様枕作ってもらったけどちょっと違うな
話を戻すと、枕ってかなり寝心地に関係するし健康に直結すると思う
例えば、
睡眠の質:適切な枕の高さは、睡眠の質を向上させます。不適切な高さの枕は、首や肩に余計な負担をかけ、不快感や痛みを引き起こし、結果として睡眠の質が低下する可能性があります。
首の痛みと姿勢:枕の高さが合わないと、首の自然なカーブが保てず、首や肩の筋肉に負担がかかります。これにより、首の痛みや慢性的な姿勢の問題が生じることがあります。
いびきと呼吸:高すぎる枕は、気道を圧迫し、いびきや無呼吸症候群の原因になることがあります。逆に、低すぎる枕も呼吸がしにくくなる可能性があります。
肩こりと頭痛:不適切な枕の高さは、肩や首の筋肉に負担をかけ、肩こりや緊張性頭痛の原因となることがあります。
胃食道逆流症:高すぎる枕は、仰向けで寝る際に胃酸逆流のリスクを増加させることがあります。一方で、適度な高さの枕はこのリスクを軽減するのに役立ちます。→逆流性食道炎枕もあるからね
枕一つでかなり健康に左右されるし、日々のQOLに直結しそうではある
枕一つ選ぶのも大事な行為かもしれん
椎骨動脈解離とは
椎骨動脈解離(vertebral artery dissection)は、椎骨動脈の内壁が裂ける状態です
椎骨動脈は首の後ろを通り、脳に血液を供給する重要な血管です。解離が起こると、血管内に血液が入り込み、血流が異常になり、脳卒中のリスクが高まります。
原因
外傷:首の急激な回転や外部からの衝撃により動脈が損傷することがあります。交通事故やスポーツによる外傷が典型的な例です。
遺伝的要因:一部の人々は動脈の壁が弱く、解離のリスクが高い遺伝的要因を持っています。
生活習慣:高血圧や動脈硬化がリスクを高める要因となることがあります。
症状
突然の激しい頭痛
めまい
片側の顔や体の麻痺
視覚障害
失語症(言葉が出なくなる)
診断と治療
診断には、MRIやCTスキャン、血管造影などの画像検査が用いられます。治療は解離の
薬物療法:血液をサラサラにする抗凝固薬や抗血小板薬が用いられることがあります。
外科的治療:場合によってはステントを使用して動脈を広げる手術が行われることもあります。
予防
首に過度な負荷をかけないようにする
高血圧の管理
健康的な生活習慣の維持
枕の高さが椎骨動脈解離と関係している?
枕の高さが椎骨動脈解離と関係しているという研究が、国立循環器病研究センターから発表されています
High pillow and spontaneous vertebral artery dissection: A case-control study implicating “Shogun pillow syndrome”
この研究では、特発性椎骨動脈解離と高い枕の使用に強い関連があることが示されました特に、12cm以上の枕や15cm以上の極端に高い枕を使うと、発症リスクが高まることがわかりました。
また、枕の硬さも影響しており、硬い枕の方がリスクが高くなる傾向があります。
このような結果から、適切な枕の選び方や高さの調整が椎骨動脈解離の予防につながる可能性が示唆されています。
非常に面白い論文と思いました。
枕の高さが椎骨動脈解離に関連している理由は、以下のようなものでしょうか
首の姿勢:枕が高すぎたり低すぎたりすると、首の不自然な角度が続き、動脈にストレスがかかること
血流の圧迫:不適切な枕の高さは、椎骨動脈の血流を圧迫し、解離のリスクを高めることがあります。枕が高すぎると、動脈が圧迫され、内壁に損傷を与える可能性があります。
首の動き:適切な高さの枕を使用することで、首の自然なカーブを保ち、動脈にかかる負荷を軽減することができます。不適切な枕を使うことで、寝返りや頭の動きが制限され、長時間同じ姿勢が続くこともリスクとなります。
折角だから枕の種類も見てみます。
枕の種類について
低反発枕
- 特徴:低反発ウレタンフォームを使用し、頭や首の形に合わせてゆっくりと沈み込みます。
- 利点:体圧を分散し、首や肩への負担を軽減します。体にフィットする感覚があり、特に仰向けや横向きで寝る人に適しています。
- 欠点:夏場には熱がこもりやすいことがあり、通気性がやや劣ることがあります。
高反発枕
- 特徴:弾力性の高い素材を使用し、しっかりとしたサポートを提供します。
- 利点:寝返りを打ちやすく、首や頭が沈み込みすぎることがないため、自然な姿勢を保つのに役立ちます。通気性が良く、夏場にも快適です。
- 欠点:硬さを感じる人もおり、初めは慣れるまで時間がかかることがあります。
羽毛枕
- 特徴:天然の羽毛を詰めた枕で、柔らかくふんわりとした感触が特徴です。
- 利点:非常に柔らかく、通気性が良いため、涼しく快適な睡眠を提供します。また、形状が自在に変えられるため、好みの高さや形に調整しやすいです。
- 欠点:サポート力がやや不足することがあり、特に首や肩のサポートが必要な人には不向きです。また、アレルギーの原因となることもあります。
高反発が個人的には好きなんですけど、多分硬いのでちょっとリスク上がるのかな・・・
まとめ
枕が高すぎると椎骨動脈解離のリスクになるらしい
と言っても、急に高さとか種類変えるのも寝つき悪くなる可能性あるし、
お気に入りの枕を変えることは抵抗があるかもしれませんね
しかし枕の高さに着目された著者らの慧眼には感服するばかりです
元々着想があったのか、セレンディピティ的なものだったのか
同じ日本からこのような論文が出て刺激になりますね
たかが枕、されど枕
以上参考になれば幸いです
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