アステラス製薬は知っています、関連薬品は処方したことはないかもしれないです
自分の周りで使う薬品は知っていますが、大半の医師はそんなものの薬価は気にしないと思います
この薬は高いから出すのを躊躇する医者はいない、患者サイドの自己負担もあるので、限界があるかもしれませんが
医者サイドからはいくら薬価が高くても、その疾患に効果があるとなれば処方する意識があります
ゲームチェンジャーのような薬剤が開発されたら、それは一気にその薬は使用されるのが想像できます
というわけで、アステラスの株に投資するかを考えてみます。
アステラスの株がちょっと安く見えている
しかし、他の指標、ファンダメンタルズを見ればかなり危険な匂いもしている
最近は業績に関わらず配当を上げてくるというパワープレーに打って出た
実際アステラスについて調べてみて、投資するかどうか判断してみます
そして、みんなイクスタンジばかり気になっていますが、最近買収したところの加齢黄斑変性の薬剤が個人的には気になっております
アステラス製薬とは
こういうのはAIに聞きます
アステラス製薬は、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業の合併により設立された日本の多国籍製薬企業です。本社は東京にあり、イノベーティブな製品を通じて世界中の人々の健康改善に貢献しています。
アステラスは特にオンコロジー(がん治療)、泌尿器科、免疫学、移植、心臓病学、感染症などの分野で活動しており、研究開発にも積極的に投資しています。アステラス製薬は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを含む70カ国以上で事業を展開しており、世界各地での健康アクセス向上にも取り組んでいます。また、企業買収を通じて製品ポートフォリオを拡大しており、最近では2023年にIveric Bioを59億ドルで買収し、2020年にはiota Biosciencesを取得しました。
Iveric Bioが気になっている会社なんですね。
主力薬品は?
XTANDI(有効成分:エンザルタミド) – 前立腺癌治療薬として使用され、特に去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)の患者に対して効果を示します。
このイクスタンジが2027年に特許切れをするらしく、それが大問題らしい
売り上げの40%ほど占めているらしい
イクスタンジの特許が切れたらどれくらい売り上げ下がると推測される?
これもChatGPTに聞きます
特許が切れた後のイクスタンジの売り上げは、かなり大きな影響を受けると予測されています。特許保護が2027年に米国で終了すると、2025年から2030年の間に売上高の約87%が減少すると見込まれています
めっちゃ下がるやん。
一応引用もあって、Fierce Pharmaというサイトの記事に英文で記載されていました
このように売り上げが大幅に減少する主な理由は、ジェネリック医薬品やバイオシミラー(後発医薬品)の市場への参入によるものです。
特許が切れると、他の製薬会社が同じ成分の医薬品を低価格で販売開始することが許可されるため、オリジナルの製品は価格競争に晒されることになります。これにより、元の製品の市場占有率と収益が大きく下がることが一般的です。
なるほど、と思いますが87%減少が見込まれてるってきついな
ちなみに、私も知っているプログラフは2023年の年間売上高は約395億円らしいです
決算も見てみる
IR資料やその他資料を読んでいますが、医薬品の説明の箇所は、今後の臨床試験のことが書いてありますが、よほどの専門家じゃないとよくわからんと思います
決算的には、
IRbank
EPSはダダ下がりで、PERはめっちゃ高くなっている
利回りは4.8%なので、それだけ考えると高配当株としてはあり・・・・
そして配当は連続増配
IR bank
でも配当性向は700%以上 www
EPSが上がってて配当性向も問題ない、企業の株を買うのが鉄則
なので、ファンダメンタルズだけ考えれば
なし
これが底やでって思えば、配当利回りいいから買いたくなってしまう・・・
アステラスを買いたくなる材料を考えてみよう
利回りの高さ以外に少し考えてみます
イクスタンジの特許が切れるまでは2027年なのでそこそこの猶予がある
この薬剤に関しては突出して売れているし、競合が出てくる可能性も低いのではないか
そんなにすぐに売り上げはガタッと下がらない
しばらくはそこまで下がらない?
私が個人的に気になっているのは最近買収した会社です、あんまり誰も気にしてなそうなんですが。
最近は嘘は少なくりましたので、chatGPTに聞いてます www
Astellas製薬は2023年にIveric Bioを59億ドルで買収しました。この取引は、Astellasが眼疾患治療薬の開発を拡張する戦略の一環です。Iveric Bioは、加齢黄斑変性に伴う地理的萎縮(GA)を治療するための薬剤、avacincaptad pegol(ACP)を開発しています。この薬は、視力を失う危険が高い患者により大きな価値を提供するとAstellasは見込んでいます。
ACPは補体系C5タンパク質を標的とし、視細胞の退行を引き起こす補体系の活性を抑制することで、地理的萎縮の進行を遅らせる可能性があります。
この薬は、重要な治療ニーズを満たす新薬としてFDAからブレークスルー・セラピーの指定を受けています
このポイントなんですよ、気になるのは・・・
FDAからブレークスルー・セラピーの指定を受けています、って文言
FDAとは、アメリカ食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration)のことで、アメリカ合衆国保健福祉省の一機関です。FDAは、公衆の健康を保護するために食品と医薬品の安全性、有効性を監視する責任があります。この機関は、医薬品、生物製剤、医療機器、放射線発生装置、食品、化粧品、動物用医薬品など、幅広い製品の規制を行っています。
FDAの主な役割は、新薬や医療機器が市場に出る前に、それらが安全で効果的であることを確認することです。また、製品が市場に出た後も監視を続け、安全性に問題が発生した場合には対応を行います。FDAは、製品の承認、監視、リコールの実施などを通じて、消費者の健康と安全を保護しています。
天下のFDAも認めてるってことになりますよね
そして、医療をやっている身からすると
ブレークスルー・セラピーっていうのはそうそうない
実際には英文記事ですが、ちゃんとしたサイトっぽくて
ACP, a complement C5 inhibitor, is an investigational drug for GA secondary to AMD and has significant potential to deliver value to a large and underserved patient base. ACP met its primary efficacy endpoint (reduction of the rate of GA progression) with statistical significance across two pivotal clinical trials, (GATHER Clinical Trials) and has received breakthrough therapy designation*1 from the FDA for this indication.
ophthalmology times
加齢黄斑変性の従来治療も調べてみよう
ざっと記載してみます、ChatGPTからです
抗VEGF治療:加齢黄斑変性の最も一般的な治療法で、主に湿潤型AMDに対して行われます。この治療では、VEGF(血管内皮成長因子)というタンパク質の活動を阻害する薬剤を、眼内に直接注射します。VEGFは新しい血管の成長を促進するため、これを抑制することで病状の進行を遅らせることができます。例えば、ラニビズマブ(Lucentis)、アフリベルセプト(Eylea)、ベバシズマブ(Avastin)などがあります。
光線力学療法(PDT):この治療法は主に、特定のタイプの湿潤型AMDに使用されます。薬剤(ヴェルテポルフィン)を静脈内に投与し、その後、特定の波長の光を病変部に照射することで薬剤を活性化します。これにより、異常な血管を閉鎖し、液体の漏出を減少させることが可能です。
レーザー治療:以前は湿潤型AMDの治療に広く用いられていましたが、現在では他の効果的な治療法が開発されたため、使用頻度は減少しています。レーザー治療では、直接レーザー光を病変部に当てて異常な血管を破壊し、液体の漏出を防ぎます。
ACPの画期的な点
ACP(avacincaptad pegol)が画期的とされる理由は、加齢黄斑変性(AMD)における地理的萎縮(GA)の進行を遅らせる新しい治療機序に基づいている点にあります。
特に以下の点が注目されています:
補体系C5タンパク質の標的化:補体系は免疫応答の一部で、通常は体を病原体から守る役割を果たしますが、AMDではこれが過剰に活性化し、視細胞の退行や死を引き起こすことがあります。ACPは、この補体系の重要なコンポーネントであるC5タンパク質を標的とすることで、その過剰な活性を抑制します。
地理的萎縮(GA)の進行抑制:GAは加齢黄斑変性における進行形態の一つで、中心視野の喪失につながります。従来の抗VEGF治療は湿潤型AMDに効果的ですが、GAの進行を直接的に遅らせる治療は限られていました。ACPは、GAの具体的な進行を遅らせる可能性があるとされ、これまでの治療オプションにはない新たな選択肢を提供します。
従来の治療とは明らかに作用機序が違いますね
それも踏まえてブレークスルーセラピーと言われているのだと思いますが、決して盛っている感じではなさそうと判断します
加齢黄斑変性の新規発症者数は
日本における年間の加齢黄斑変性(AMD)の新規発症数は、約32,000人と推定されています。
これに対して、アメリカでは年間約200,000人が新規にAMDを発症しているとされています。
年間の前立腺癌の発症数は、アメリカで約299,010件と比較してもそんなに遜色なさそうです
希少疾患ではなくて、わりかしN数もいる・・・
まとめ
アステラスについてまとめてみました。
決算、ファンダメンタルズからは買いはないと正直思います。
そんなんわかってんねん
新しい薬剤になりうるACP次第、今ある情報だけではこのACPは魅力的に見えちゃう
FDAがブレークスルーや言うてるし・・・
ちゃんと研究見たら、
Efficacy and safety of avacincaptad pegol in patients with geographic atrophy (GATHER2): 12-month results from a randomised, double-masked, phase 3 trialっていうのはpubmedで確認できるし、しかもLancetやないか・・・・
投資しそう
効果はありそうですが、まだ発売されておらず実際の効果が不透明なところがあるので、若干投機寄りになるかもしれません
発売したはいいけど副作用がえぐいとなると目もあてられない
でも効果があったら完全に逆転満塁ホームランな気がする
投資するのか、しないのか
明日を照らすのか、照らさないのか・・・www
以上参考になれば幸いです
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