子どものタブレット使用、動画などスクリーンタイムの管理について論文があるので読んでみようと思う。

健康・減量

タブレットや携帯は泣いている子どもへの対処として非常に役立つと実感しています。

何かの待ち時間が長い場合は重宝する。

特に、病院の待合室やレストランでの待ち時間は、特に小さな子供にとっては長く感じられることがあります。このような状況でタブレットは、子供を静かに保ち、気を紛らわせる有効な手段となります。

自分の子も画像検査する時ドラえもんで落ち着いてた

待ち時間にタブレットを使うことは、親自身のストレスや疲労を和らげる方法としても機能します。子どもがタブレットに夢中になっている間に、親は一息つく時間を得ることができます。特に忙しい育児を送る親にとって、大切なリラックスの瞬間となり得ます。

ゆっくりコーヒー飲みたい時あるからな

しかし一方で、親はしばしばタブレットやスクリーン時間に対する罪悪感を感じることも多いのではないかと思う。

スクリーンの使用が過度になると、子供の発達や健康に悪影響を及ぼす可能性があるという研究結果もあるためです。

多くの家庭は現代のテクノロジーを子供の教育や娯楽の一部として受け入れていると思いますが。

このバランスが難しい。

私もスクリーンタイムを極力少なくしようと努力していますが、自分の仕事や兄弟の世話中にやむなく動画を視聴させることも少なくない。

なので、今回は子どもへのスクリーンタイムの影響の論文を読むことにしました。

まずはタブレットでのスクリーンタイムの増加を考えていますので、タブレットの使用のメリットを考えます。

タブレットを見る少年

タブレット使用するメリット

  1. 育的価値: タブレットには多くの教育アプリやゲームがあり、子供たちが読み書き、算数、科学などの基本的なスキルを楽しく学べるようになっています。
  2. 創造性の促進: 描画、音楽制作、プログラミングなど、創造性を養うアプリケーションが豊富にあります。
  3. 情報へのアクセス: インターネットを通じて、子供たちは様々なトピックについての情報を簡単に手に入れることができます。
  4. テクノロジーへの適応: デジタル時代に生きる子供たちにとって、テクノロジーに慣れ親しむことは重要です。
  5. コミュニケーションスキルの向上: オンラインでの交流を通じて、子供たちはコミュニケーションスキルを磨くことができます。

もう今の子どもたちでタブレット使えないはありえないし。

Chat GPTなどの汎用AIが当たり前になるので、デジタルにはなれた方が。

紙の良さもあるものの、タブレットで絵を描いたりすると、経済的。

タブレット使用するデメリット

  1. 過度の画面時間: 長時間の画面の使用は、睡眠障害や視力問題などの健康問題を引き起こす可能性があります。
  2. 身体活動の減少: タブレットの使用により、子供たちが十分な身体活動をしなくなることがあります。
  3. 社会的スキルの欠如: リアルな対人関係の構築がおろそかになり、社会的スキルが育たない可能性があります。
  4. 注意散漫: タブレットの過剰な使用は、集中力の欠如や注意散漫を引き起こすことがあります。
  5. 不適切なコンテンツへのアクセス: インターネットは有益な情報を提供しますが、子供たちが不適切なコンテンツに触れるリスクもあります。

使用しすぎない限りは多くのデメリットはないので、時間の管理は必須。

メリットやデメリットの天秤にかけてもタブレットの使用しない選択はない。

子どものスクリーンタイムについての一般知識

  1. 年齢に応じたガイドライン幼児から学齢期の子供まで、年齢に応じたスクリーンタイムのガイドラインが存在します。例えば、アメリカ小児科学会(AAP)は、2歳未満の子供にはスクリーンタイムを推奨していません。2歳以上の子供に対しては、1日1〜2時間を目安にしています。
  1. 睡眠への影響: スクリーンタイムが就寝前に及ぼす影響に注意することも重要です。デバイスの光が睡眠の質を低下させる可能性があるため、就寝前の1時間はスクリーンの使用を避けることが推奨されます。

2歳未満の子が大変なのよ

スクリーンタイムと発達

スクリーンタイムが子供の発達に与える影響については、多くの研究が行われています。

スクリーンタイムと子供の発達との関連には、以下のような点が挙げられます。

  1. 言語発達: 適度なスクリーンタイムと教育的なコンテンツは、幼児の言語発達を促進することがあります。しかし、スクリーンタイムが過度になると、親子間のコミュニケーションが減少し、言語発達に悪影響を及ぼす可能性があります。
  2. 社会的・感情的発達: スクリーンタイムが長い子供は、社会的スキルの発達に遅れが見られることがあります。対面での社会的相互作用が減少することにより、感情的な認知や共感の能力の発達が影響を受ける可能性があります。
  3. 認知発達: スクリーンタイムが多いと注意力、集中力、そして問題解決能力に影響を与えることが示唆されています。一方で、教育的なアプリやゲームは、これらの認知スキルの発達をサポートする可能性があります。
  4. 身体的発達: 体を動かす時間がスクリーンタイムに取って代わられると、身体活動の減少や不健康な体重増加のリスクが高まります。また、眼の健康にも影響を与える可能性があります。
  5. 睡眠の質: 上記記載と重複しますが、スクリーンタイムが多いと睡眠の質に影響を及ぼすことが知られています。特に就寝前のスクリーン使用は、入眠困難や睡眠障害を引き起こす可能性があります。

子どものスクリーンタイムに関する各国の論文

イスラエルのベン・グリオン大学とハイファ大学の研究者によるこの研究は、初期のスクリーンメディアの露出(6か月、12か月、24か月に評価)と、24か月と36か月の子供の運動と言語・コミュニケーションの発達との間の長期的な関連について調査しました。

この研究では、6か月と12か月のスクリーン露出が36か月の言語・コミュニケーションの欠陥に高いリスクを持つことが示されました。特に、中・高所得階層の子供において顕著でした。

この研究では、カナダの幼児を対象に、身体の健康と幸福、社会的能力、感情的成熟、言語と認知の発達、コミュニケーションスキルの5つの領域での発達健康が調査されました。これには、身体活動、睡眠、人口統計学的な特徴、および子供の発達健康に関する親による報告が含まれています

この研究の結果は、1日1時間以上のスクリーンタイムを持つ子供が、1時間以下の子供に比べて、5つの発達健康領域すべて(身体的健康と幸福、社会的能力、感情的成熟、言語と認知の発達、コミュニケーションスキル)で脆弱性を持つ可能性が高いことを示しました

ブラジルの研究者によるこのレビューは、スクリーンタイムと子供の注意力の関連を理解することを目的としています。過度のスクリーンタイムが子供の注意問題と関連がある可能性が示唆されており、特にパンデミック中に増加したオンライン授業の後のスクリーン露出をコントロールすることの重要性が強調されています

子どものスクリーンタイムに関する日本の論文

Of 57 980 included children, 29 418 (50.7%) were male, and the mean (SD) maternal age at delivery was 31.5 (4.9) years. A negative association between screen time and developmental scores was observed. Increased TV/DVD screen times at age 1 and 2 years were associated with lower developmental scores at age 2 and 3 years, respectively (2 years: β = −0.05; 95% CI, −0.06 to −0.04; 3 years: β = −0.08; 95% CI, −0.09 to −0.06). An obverse association was observed from the Ages and Stages Questionnaires, third edition, score in the communication domain at age 1 and 2 years to subsequent screen time (2 years: γ = −0.03; 95% CI, −0.04 to −0.02; 3 years: γ = −0.06; 95% CI, −0.07 to −0.04).

Screen Time and Developmental Performance
Among Children at 1-3 Years of Age in the Japan Environment and Children’s Study

訳すとこんな感じ

スクリーンタイムと発達スコアの間には負の関連が観察されました。

1歳および2歳の時点でのテレビ/DVDのスクリーンタイムの増加は、それぞれ2歳および3歳の時の発達スコアの低下と関連していました(2歳:β = −0.05; 95% CI, −0.06から−0.04; 3歳:β = −0.08; 95% CI, −0.09から−0.06)。

逆に、1歳および2歳の時点でのAges and Stages Questionnaires(第3版)のコミュニケーション領域のスコアと後のスクリーンタイムとの間には関連が見られました(2歳:γ = −0.03; 95% CI, −0.04から−0.02; 3歳:γ = −0.06; 95% CI, −0.07から−0.04)。

研究の結論として、1歳からのテレビ/DVDのスクリーンタイムの増加は、後の発達に悪影響を及ぼしたとなっています。

まとめ

スクリーンタイムの時間が長いことはやはり世界的にみても発達などに影響を与えそうです。

長期間の使用はやはり推奨されません。

今の大人もゲームは一日1時間までと言われたことがあると思いますが、大体1時間くらいが境目のようです。

オカンの肌感覚だいたいあってるやんw w w

タブレットを使うこと自体は、親と子どもとのコミュニケーションのための新しい道を開く機会でもあります。見ている動画やゲームについて話すことで、子供の興味や考えを理解するきっかけになります。総じて、スクリーンタイムを持つことは、現社会においては親にとって必要な選択だと思います。

子どもの興味を引きつけ、待ち時間を快適に過ごさせる手段ではありますが、スクリーン使用のバランスについては考える必要がありますね。

見せすぎは良くないという認識を改めて持てば、見せる時間を減らすように心がけることができるかもしれません。

以上参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました