米国特許商標庁がAppleが出願していた特許「Biosignal Sensing Device Using Dynamic Selection of Electrodes(電極の動的選択を用いた生体信号センシングデバイス)」を公開したというニュースをちょくちょく耳にします。
医療機器の新規のデバイスは本当に面白い
耳から脳波が測定できるならめちゃくちゃ便利と思います。
というのも脳波からてんかんなどを診断するから。
脳波検査の現状は頭に10個くらい電極つけてるし、準備が大変そうやし急にやれって言われても時間かかるし。
イヤホンで一発なら簡単やな。
どのあたりに正確なてんかん波があるかわかったほうが、てんかんを手術する際や正確な診断はしやすいとは思いますが。
あくまで簡易版なのかな?
私が有用なのは救急外来と思っていて、救急で簡易脳波つけてもいいけど、もしイヤホンつけるだけでけいれん発作かわかればめちゃ便利と思いました。
NCSE(Nonconvulsive Status Epilepticus)の鑑別ができそうですし、救急外来で使用する抗けいれん薬を減らせないかなと思います。
一番厄介なのはけいれんしているかわからん時、けいれん後の小刻みな震えがけいれん発作かわからん時。あるあるですね。
NCSE
「NCSE」とは、「Nonconvulsive Status Epilepticus」(非てんかん発作性状態)の略称です。
これは一種のてんかん発作で、意識の変化や行動の異常が持続するものですが、顕著なけいれんは見られません。
てんかん学的には複雑部分発作、あるいは 欠神発作の重積状態と考えられています。
これは厄介だよね、顕著なけいれんが見られへんから、見た目やとわからん。
脳炎脳症
脳炎脳症は、脳の機能障害を指します。これは、感染症、毒素、薬物、または他の多くの原因によって引き起こされる可能性があります。脳炎脳症は通常、意識の変化、認知障害、性格の変化、運動機能の障害など、徐波、様々な神経学的症状を引き起こします。
徐波(Slow Waves)
徐波は、脳波(EEG)において観察される、比較的周波数の低い波形です。これは通常、深い睡眠中に見られますが、脳の損傷や機能障害がある場合にも観察されます。
脳炎も酷ければ徐波になるので、鑑別の一つにできるかもしれない。
解離性障害
昔でいうヒステリーか。それで意識障害を起こしてる人もいるけど。
特異的な脳波異常はないとされています。
全然覚めてこないと脳炎脳症か鑑別できない時もあると思うけど、イヤホンで一発診断できるなら便利やなと思いました。
まとめ
最近AIやデジタルデバイスでの医療機器の進化がすごいです。
Air podsの脳波測定の続報に期待しています。
他に睡眠脳波とか知りたいんかな?
Apple watchの心電図も試したいですが、まだ買えてないからそのうち買って試したい。
以上参考になれば幸いです。
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